中国ゲーム業界の年次総会に当たる『中国遊戯産業年会』にてテンセント、NetEaseなど中国大手ゲーム会社が未成年者保護の共同声明を発表したことは先日お伝えしたとおりだ。
中国政府のゲーム配信許認可『版号』審査再開は昨年の年次総会にて発表されたが、今年も『版号』に関する考え方など、政府側からゲーム業界に向けた談話が発表された。
以下に重点を紹介したい。
審査再開後1468作が『版号』取得!
先ずは昨年の『版号』審査再開を発表した、中国共産党宣伝部(中宣部)出版局副局長の馮士新氏の談話の重点を見てみよう。
(中宣部出版局副局長の馮士新氏)
【版号に関して】
・今年に入り国家新聞出版署が批准したゲームタイトル数は1469作。
→基本的に企業の正常な発展の需要を満たした。
・『版号』審査フローに更なる改善を行い、健康的で有益なコンテンツが適切な審査速度でリリースできるようにする。
→所属地域での管理審査拡大を試行し、審査作業効率の向上に努める。
→但し、主管部門はこれにより審査基準を緩和することはない。
・今後は優秀なタイトルへのサポートとマクロコントロールを行う。
・ゲーム性やモチーフが著しく重複しているものは、過剰供給の観点から制限を設ける。
・違法な運営タイトルやその企業に対しては、主管部門が総合的に各種手段を用いて懲罰を与える。
未成年者の保護は重点中の重点
中宣部出版局副局長の馮氏は続けて未成年者の保護が重点中の重点であることを強調した。
【未成年者の保護に関して】
・未成年者の保護が来年の重点中の重点であり、全ての任務よりも優先される。
・国家新聞出版署は急ぎ統一的な実名認証プラットフォーム構築に努めている。
→ゲーム企業の未成年者の保護施策にとって必要条件
・ゲームのレーティング制度の早期策定を目指す
また、馮氏はゲーム企業が海外の企業やタイトルから学び、中国ゲームの国際競争力の向上と、海外市場開拓の必要であることを述べた。
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中国政府がゲーム業界を評価
中宣部出版局副局長の馮氏の他に、注目は全国政協委員、中国音像与数字出版協会理事長の孫寿山氏の談話であろう。
(孫寿山氏)
・ ゲームは人類の天性に符合しており、人々の精神と文化の需要を大きく満たすものである。
・ゲーム産業は知識の獲得、知能の開発、精神の豊かさ、心身の快適さの利器になる為に、長所を伸ばし、短所を回避する必要がある。
関連情報
孫氏談話:http://www.cgigc.com.cn/info/21612.html
引用記事:こちら