【もう知ってる!?】運営コストの削減方法

【特別企画】予想を超える『アッシュテイル』のヒット!必要だった3つの要素とは?

インタビュー

中国ゲームと言えば『荒野行動』『PUBG Mobile』といったバトロワ系や『崩壊3rd』『アズールレーン』と言った2次元系、『マフィア・シティ』『新三國志』といったSLGが思い浮かぶ。

これらゲームジャンルは中国デベロッパーの強みではあるが、中国で一番開発数が多いゲームジャンルはMMORPGだ。ただ日本では中国産MMORPGは『リネージュ2 レボリューション』『黒い砂漠MOBILE』と言った韓国産MMORPGと比べ、目立ったヒット作が出ていなかった。

そんな状況においてアリババグループ傘下のスタジオが開発、台湾大手パブリッシャーの日本支社X-LEGEND ENTERTAINMENT JAPAN株式会社が運営を行う『Ash Tale(アッシュテイル)-風の大陸- 』が好調だ。

X-LEGEND JAPAN取締役社長兼COOの陳建文氏が応じてくれた『ゲーム大陸』年末年始特別企画インタビュー前後編の後編を以下に紹介したい。

前編:【特別企画】アッシュテイルは予想外のヒット!アッシュテイルから見えた日中市場の違いとは?

日本展開でX-LEGENDが大切にしている事

ゲーム大陸:他メディアになりますが、以前のインタビューでX-LEGEND JapanはMMORPGのエキスパートを目指すとお話しされていました。PCからスマホに主戦場が変わったと思いますが、このスタンスは変わらないのでしょうか?

陳氏:この戦略が正しいか、正解かどうかは分からないですが、変化はありません

理想は色々なジャンルの展開が出来る様になることですが、ジャンルを跨いでその全てを追求するとなると現実的には難易度が高いと思います。

RPGといえばスクエニさん、格ゲーと言えばカプコンさんと言うように軸を作ることが大切で、それがユーザーさんの信頼に繋がり、ブランドになると思っています。

なので、X-LEGEND JapanはMMORPGを追求していきたいと考えています。

ゲーム大陸:なるほど。ありがとうございます。『アッシュテイル』の様に中国で作ったゲームを日本で展開するに当たり、気をつけている点があれば教えて下さい。

陳氏:昔は山ほどあったんですが、でも今はそうでもないですね(笑)

ローカライズがあまり丁寧でなくても、ヒットしているタイトルも沢山出てきています。本質的な部分であるゲームが面白いかどうか?がより重要だと感じています。

あとは、海外アプリへの規制が難しい状況が続いている中、国内の法律周り、カスタマーサポートをしっかり対応していくことも大事です。


(『Ash Tale(アッシュテイル)-風の大陸- 』)

今回『アッシュテイル』をリリースする時に一番気をつけた点は、法律対応です。中国の開発元があまり理解できない内容が多いので、他の日本国内企業と同じ様に景品表示法、資金決済法などに対応するのが大変でした。

中国の方は合理性を求め、自分が納得できるかどうか、が大事なのでそこでの折衝が大変でした。

そういった法律周りをしっかり対応した上で、元のゲームの良さをそのまま体感してもらえる様に意識してローカライズを行いました。

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『アッシュテイル』ヒットに必要だった3つの要因とは?

ゲーム大陸:『アッシュテイル』のヒットの要因はどこにあると思いますか?

陳氏:2つあります。

一つはゲームそのものが良かったこと。どの運営会社が運営を行ってもある程度の実績は出せたと思います。実際、他の会社がやったとしたらどうだっただろう?X-LEGEND JAPANはどういうサービス体験を提供できるか、と考えることもあります。

もう一つは、初期のマーケティングです。これまで弊社で行っていたマーケティング手法をほぼ全て変えました。代理店の選定もコンペのやり直しなど、一から見直しました。

あと一つ付け加えるとすると、やはり『運』ですね(笑)

今だから言えますが、『リネージュM』『ラグマス』など他社の大型タイトルがいつ出るか分からず、対策も多く正直ビビっていました(笑)

ゲーム大陸:確かにリリースされたG.W前後は他にも『メイプルストーリーM』など大作が多かったですもんね(笑)

初期マーケティングが良かったとお話しいただきましたが、特に良かったマーケティング手法は何でしょうか?

陳氏:ストア公式の事前登録が良かったです。今となっては普通の手法ですが、スケジュールの変更が難しいなど導入障壁もあり、当時はまだAppleやGoogleのストアで事前登録をやっている会社はあまり多くなかったと思います。

ただ、『アッシュテイル』で事前登録を行ったところ、他の事前登録媒体もそうですが、公式ストアでの転換率がよく、効果がとても良かったです。

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2020年はどうなる?

ゲーム大陸:少し趣向を変えて、個人的に2019年一番遊んだゲームを教えて下さい。

陳氏:先ずは『アッシュテイル』です。もう一つは、少し恥ずかしさも感じますが、『アーチャー伝説』です。久々にハマりました。

後はスタッフから聞いてやっている『Call of Duty Mobile』も出来が良いです。

一通り触っていますが時間を一番使っているのは『アーチャー伝説』ですね。パズドラ方式というか、アプリをオフにしても、また途中から再開できたり、細かなユーザーライクな作り込みが良く、いつでもできるのでストレスを感じないのがいいですね。


(『アーチャー伝説』)

ゲーム大陸:確かに『アーチャー伝説』はハイパーカジュアルミッドコアという矛盾したセグメントをしたくなるような、ハイパーカジュアルとミッドコアゲームの両方のいいとこ取りをした感じがありますよね。

『アーチャー伝説』は2019年を代表する一つの事件とも言えますが、2020年のスマホゲーム市場はどうなると思いますか?

陳氏:個人的には2019年と比べて大きな変化は無いと思います。

IPを使ったゲームは引き続き出てくると思います。非IPゲームはかかる広告宣伝費が大きいので、広告宣伝費や成功確率の観点からもIPゲームが減退する可能性が感じられないです。

また、中国からも引き続きハイクオリティなゲームが入ってくると思います。ただ、大挙して押し寄せるかというとそうでもなくて、ハイクオリティなゲームは数が限られるので2019年と同じ様な感じでは無いかと思います。

後は、少し早いかもしれないですが、5Gがどこまでゲームに影響をもたらすか、ですね。スマホの通信速度が変わることでスマホが変化するかもしれませんし。

ゲーム大陸:では、最後に御社の今後の展開を教えて下さい。

陳氏:大前提として今のユーザーさんを大事にしていくことです。今だと『アッシュテイル』が特にそうですね。

また、MMORPGの新作をリリースしたいと思っています。

後、個人的な願望になりますが、パブリッシャーは開発が止まってしまったら何もできない、というのを実感しています。

これを踏まえて、日本の開発会社さんと共同開発ができたらいいな、と思っています。弊社は外資ですが、日本国内のゲーム職人のノウハウを活かしつつ、海外に行ってみたい。ハードルは高いですができたらやったみたい、と思っています。

ゲーム大陸:本日は貴重なお話しをありがとうございました。

陳氏:こちらこそ、ありがとうございました。

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関連情報

『Ash Tale(アッシュテイル)-風の大陸- 』ダウンロード:こちら
『Ash Tale(アッシュテイル)-風の大陸- 』公式HP:https://ashtale.x-legend.co.jp/

中国ゲームについて話したくなったら:

公式ツイッター:@Game__Tairiku
Facebookhttps://www.facebook.com/GameTairiku/

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