世界的なゲーム市場の調査分析をおこなう『Newzoo』が2018年のゲーム企業の売上げランキングTop25を発表した。
同統計によると、2018年の全世界ゲーム売上全体の80%を上位25社が占めているという。
世界的にはゲーム産業の市場規模は大きくなっており、2018年のスマホ、コンソール、PCゲームの売上総額は約14.8兆円に上るという。
スマホ、コンソール、PCの売上規模は?
『Newzoo』がまとめた、上場企業のゲーム事業売上Top25のスマホ、コンソール、PCゲームの各ドメインの売上規模は以下の通りだ。
スマホ、コンソール、PCを含めた全世界のゲーム売上規模は約14.8兆円で、上位25社の売上総額は約11.8兆円と全体の8割を占めている。
スマホゲームの売上規模は約6.67兆円でゲーム市場全体の45%を占めている。
コンソールゲームの売上規模は約5.64兆円でゲーム市場全体の比率を2017年の34%から38%へと増加させている。
売上Top25発表!売上No.1は?
『Newzoo』が発表した上場企業のゲーム事業売上Top25は以下の通りだ。
『Newzoo』は米ドルで発表しているが、わかり易さを重視し上図には円表記も付け加えた。円や元で決算発表を行っている会社は、2重3重の外貨換算が発生しているため、一定程度の誤差が出ているものとして、上図円表記を見てもらいたい。
ぱっと見たところ、興味本位で中国企業と日本企業どっちが上だろうか?と考えてしまう。それはそれで面白いが、今回はこの観点からは離れて考えたいと思う。
全世界のゲーム売上は上位25社が全体8割を占めており、ゲーム事業の大型化と寡占化が進んでいる事がわかる。
また、上位25社の中でも更に上位企業への集中が進んでいる。上位10社の売上合計は約9.35兆円で上位25社中の8割を占めており、全世界ゲーム売上の約6割を占めている。
売上Top1に輝いた『テンセント』は中国でアンドロイドマーケット『応用宝』やPC向けゲム配信プラットフォーム『Wegame』を展開するプラットフォーマーでありつつ、ピーク時の月商が450億円とも言われるスマホゲーム『王者栄耀』など数多くのメガヒット作を有するコンテンツプロバイダーでもある。
『スマホゲームの次』に向けた動きが活発になってきた昨今のゲーム業界ではあるが、新たな潮流を作り出し、次の覇権を握るのはこれらTop25の企業なのか。
それとも、スマホ時代に『OS』と『端末』という強みを活かしてプラットフォーマーとして絶対的な位置を築いた『Google』や『Apple』のように、ゲーム事業を主体としない企業から現れるのか。
中国ゲーム業界の情報を主軸にしつつも、面白い情報があれば随時紹介していきたい。
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一部引用:https://venturebeat.com/2019/04/17/newzoo-top-25-public-game-companies-generated-over-100-billion-in-2018-revenue/
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