最近日本でリリースした『Rise of Kingdoms-万国覚醒-』が話題の中国パブリッシャー『Lilith Games』は米国市場を中心に海外で大ヒットを記録している放置系カードバトルRPG『AFK Arena(剑与远征)』を中国でリリースした。
同作はiOS版が1月4日に、Android版が1月8日に正式サービスを開始しており、App Storeでは早くもセールスランキングTop2(1月9日8時時点)と2020年最初の大ヒット作となった。
AFK Arenaヒットの要因は?
『AFK Arena(剑与远征)』は2014年に中国App Storeセールスランキング一位を獲得したカードバトルRPG『ソウルクラッシュ(『刀塔传奇』改め『小冰冰传奇』)』の開発チームが開発を担当している。
プロデューサーの冬瓜氏は海外市場での『AFK Arena』のヒットの要因は、開発チームの6年に及ぶカードバトルゲームの開発・運営経験にあると以前のインタビューで話している。
『AFK Arena』プロデューサーインタビューはこちら:
【中国ゲーム】存在感を増す『Lilith Games』の大ヒット作『AFK Arena』プロデューサーインタビュー
実際『AFK Arena(剑与远征)』はゲームを縦持ちにして、より細切れ時間で遊べるようにしたり、5体のキャラクターを育成するだけで、他のキャラクターも同じ水準に維持できるなど、日常的にゲームに触れられるよう、ゲーム起動のハードルを下げる工夫がなされている。
(『AFK Arena』ローグライク風なゲームプレイも導入)
『AFK Arena』のマーケ施策は?
『Rise of Kingdoms-万国覚醒-』『AFK Arena』と連続して大ヒットを記録している『Lilith Games』のマーケティング施策はリリース直後にデジタルマーケティング、プラットフォームのフィーチャー、ブランディングプロモーションを集中的に行うことが特徴的だ。
中国版の『AFK Arena(剑与远征)』でもそれは踏襲されており、中国の広告トラッキングツール『App Growing』の統計によると、同作は既に7000種の広告クリエイティブが出稿されており、『放置』『海外大ヒット』『羅志祥(歌手・俳優でAFKのイメージキャラクター)』『Lilith Gamesオリジナルメンバー』といったキーワードを中心に展開している。
(羅志祥、海外大ヒット、放置が使われたクリエイティブ)
『2014年の『ソウルクラッシュ』メンバーが『AFK』を開発』という主旨のクリエイティブ。
現在、中国スマホゲームのセールスランキングはテンセントの『王者栄耀』『和平精英』、NetEaseの『夢幻西遊』、Aligamesの『三国志:戦略版』が上位を占めている。
ここに『AFK Arena(剑与远征)』が割って入ることができるか。今後の動向に注目したい。
関連情報
『AFK Arena(剑与远征)』公式HP:https://afk.lilisi.com.cn/
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