中国ゲーム系上場企業の2020年上半期決算発表が概ね終わったので、以下に売上Top25企業を紹介したい。
シェアの8割を上位5社が占めるとされる中国市場における、中国ゲーム企業の成長要因とは?
中国ゲーム系上場企業2020年上半期売上高Top25
中国ゲーム系上場企業の2020年上半期売上高Top25は以下の通り。
前年同期と比較しても上位5社のテンセント、NetEase、37、世紀華通、Perfect Worldの並びに変化は見られない。
上位で変化が見られたのは、游族(YOOZOO)が前年同期の売上Top9からTop6に上昇し、IGG、崑崙が若干順位を落とした点だ。
中国ゲーム企業売上高Top25社の内、19社が前年同期比で売上高を増加させており、その要因となっているのが、海外展開と細分化市場の拡大・深耕だ。
中でも37は海外売上の増加率が前年同期比95%と一番高く、ベトナム市場で『大天使之剑H5』が月商億円超えとなっている。また、Perfect Worldは香港市場、游族(YOOZOO)は日本市場など、各社が海外市場で目覚ましい成果を上げている。
もう一つの成長要因である細分化市場の拡大・深耕に関しては、経営シミュレーション、カードバトル、SLGなどの既存ジャンルのリプレイス、女性向け、2次元タイトルの深化をトップパブリッシャーが積極的に展開している点が上げられる。
売上上位5社で中国国内市場の8割のシェアを占めるとも言われる中で、中国国内市場では細分化市場の拡大・深耕が起きている。今後、この流れが海外市場にも波及していくのか、動向を追いかけていきたい。
当記事まとめ
■まとめ
・中国ゲーム企業売上高Top5が市場を寡占
→上位5社で中国市場のシェア8割とも
・成長要因は海外展開と細分化市場の拡大・深耕
—
中国ゲームについて話したくなったら: