世界的にスマホゲームやアプリの分析を行う『Sensor Tower』は4X Strategy、タワーディフェンス、MOBA、CCGを含むストラテジーゲームの米国、欧州、日本、韓国の2020年Q2の売上状況を発表した。
同統計によると、中国以外の市場における2020年Q2のストラテジーゲームの売上高は約2706億円(24.6億ドル)、前年同期比で26%の増加となった。
Q2のストラテジーゲームの売上高は約2706億円
2020年Q2のストラテジーゲームの売上高約2706億円(24.6億ドル)の売上比率を見てみると、米国が一番多い35%、次いで欧州の23%と、欧米市場で60%近い売上を占めていることが分かる。
日本は14%、韓国は6%と東南アジアと同程度の売上規模となっている。
出所:Sensor Tower
2019年Q2の米国、欧州、日本、韓国の売上規模と比較してみると、米国市場のTop100ストラテジーゲームの売上高は19%増加の約891億円、欧州市場は15.6%増の約572億円となっている。
日本市場は増加率が最も高く30.7%増の約374億円、韓国市場は27.3%増の約154億円となっている。
出所:Sensor Tower
米国、欧州の売上Top10は?
米国、欧州の2020年Q2ストラテジーゲーム売上Top10は以下の通り。
出所:Sensor Tower
ストラテジーゲーム最大の市場である米国市場の売上ランキングTop1はリリース後8年を迎えるSupercellの『クラッシュ・オブ・クラン』で、Q2の売上は約70億円、Top2はLilithの『Rise of Kingdoms』で約55億円と予測されている。
米国市場のストラテジーゲーム売上Top10の内、7タイトルが中国ゲームとなっており、IPタイトルに優位性はあるものの、モチーフの差別化と細かな運営がより重要になってきている。
欧州市場の米国市場との違いは、Supercellの『ブロスタ』『クラッシュ・ロワイヤル』といったリアルタイムストラテジーバトルが人気となっている点で、売上Top1の『ブロスタ』はQ2の売上高が約78億円と予測されている。
日本、韓国の売上Top10は?
日本、韓国の2020年Q2ストラテジーゲーム売上Top10は以下の通り。
出所:Sensor Tower
日本と韓国は現地企業がRPGに特化していたこともあり、中国企業がストラテジーゲーム領域で先行者利益を得るかたちとなっており、両市場ともに売上Top10の内7タイトルが中国ゲームとなっている。
日本市場の売上Top1は『マフィア・シティ』でQ2の売上は約59億円と予測されている。韓国市場の売上Top1は46億円以上の売上を記録した『Rise of Kingdoms』でTop2の『ブロスタ』の3倍以上の売上規模となっている。
当記事まとめ
■まとめ
・Q2のストラテジーゲームの売上高は約2706億円
→ 日本市場の売上規模は約374億円
・ゲーム性の差別化、運営力が重要に
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