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【新年のご挨拶】2020年は中国ゲームが多ジャンルでシェア拡大!2021年も積極攻勢続く

中国ゲーム市場動向

明けましておめでとうございます。いつもゲーム大陸をご覧いただきありがとうございます。2021年も引き続き、ご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。

2021年の年初に際し、簡単な2020年の振り返りと2021年の予測を以下にご紹介したいと思います。

2020年中国ゲームの日本展開は?

2020年はオープンワールドRPG『原神』、MMORPG『コード:ドラゴンブラッド』といった、これまで中国ゲームが得意としてきたFPS、SLG以外のジャンルでのヒットに代表されるように、日本を始め世界各地で中国産スマホゲームがより広く浸透した一年となりました。

また、既に市場シェアの多くを占めているSLG、放置系に関しても、Lilith Gamesの『Rise of Kingdoms』『AFKアリーナ』といった新規タイトルが既存市場の拡大・刷新をするなど、中国市場以外の市場において、中国企業同士の競争が激しさを増した一年でもありました。


(『AFKアリーナ』。川口春奈氏を起用するなど、しっかりとマーケティング費用をかけ、放置系ゲーム市場のリプレイスを図った。)

日本IPゲームに関してはテンセントの『聖闘士星矢:ライジングコスモ』がヒットしたものの、その他は中期的なヒット作に乏しく中国で開発した日本IPタイトルの逆輸入展開のハードルの高さが伺いしれました。

2020年に日本市場に投下された中国開発の日本IPタイトルは本国リリースから1~2年経過しているタイトルが多く、グラフィック面やゲームシステム面で市場トレンドとの乖離が大きかったのも要因にあると考えられます。

2020年中国ゲーム市場は?

2020年の中国国内市場は未成年者保護を中心とした政府の規制が厳しさを増す中、資本力と人材、経験を有するテンセント、NetEaseといった大手が安定して売上を伸ばしました。

IT大手のアリババByteDanceゲーム事業進出も大きな注目ポイントでしたが、アリババは『三国志・戦略版』『三国志幻想大陸』が大ヒットするなど、コアゲーム市場で成功を収めました。

ByteDanceは『TikTok』など自社のユーザープールを活用し、ハイパーカジュアルゲーム領域で多くのシェアを獲得し、ゲーム事業領域において一定の足場を築くことに成功しました。


(Aligameの『三国志幻想大陸』。SLGの『三国志・戦略版』に続き、カードバトルRPGジャンルでもヒットを記録。コアゲーム市場で存在感を増した。)

版号』に関しては2021年も2020年と同水準の交付数になると見られていますが、この数年解禁されていなかった韓国産ゲームにも『版号』が交付されるなどの動きもみられました。

ただ、中国ゲーム業界の年次総会にあたる『中国游戏产业年会』での中宣部出版局副局長の談話内容を鑑みると、未成年者保護、実名制、『版号』による質と量の規制、の大きな流れに変更は無いものと思われます。

2021年の中国ゲームは?

2020年は『最強蝸牛』『江南百景図』がヒットを記録するなど、これまでのPCオンラインゲームメカニクスのスマホ化とマーケティングパワーによるヒットとは一線を画する作品が出てきました。

中国スマホゲーム市場の寡占化も久しく、ユーザーにも既存タイトルへの飽きがみられる上、上記2タイトルのヒットが、多くのインディ系開発者に勇気を与えたことから、オリジナリティの強いゲーム性をもったタイトルは2021年も多く出てくるものと予想されます。


(中小デベロッパー『青瓷』が開発した自虐系放置ゲーム『最強蝸牛』。6月のリリース直後はセルランTop3を記録。その後もTop30を持続するロングヒットとなった。)

EpicがAppleにプラットフォーム手数料引き下げを要求したように、中国でもLilith GamesやmiHoYoがAndroidプラットフォームに手数料引き下げを要求するなど、プラットフォーマーに対する風当たりはより強くなりそうです。

資本政策に関しては、テンセントがマーベラスやbilibili、Voodooに出資するなど着実に世界のゲーム市場制圧に向け歩を進めている様に思えます。NetEase、ByteDance他各社も積極投資の姿勢は変わらないので、2021年も同じく資本提携などのビッグニュースが出てくるのではないでしょうか。


(テンセントは中国2大ゲーム実況動画サービス『HUYA』と『DouYu』の筆頭株主として2社の合併を主導している。)

日本市場を始めとする中国ゲームの海外展開に関しては、高騰する開発費回収の観点からも必須事項となっています。既にノウハウも蓄積されており、ゲームコンテンツで差別化を図ったタイトルがより多く展開されることにより、2020年以上にシェアを拡大すると思われます。

『ゲーム大陸』は2021年も『日中ゲーム業界の情報格差を『0』に!』をモットーに日々皆様の役に立つ情報を発信していく所存でおります。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

当記事まとめ

■まとめ
・多ジャンルで中国ゲームが浸透
・海外市場で中国企業同士が競争する時代に
・アリババ、ByteDanceのゲーム事業進出は成功
・『版号』交付数は2021年も変更なしと予測
・2021年は中国ゲームがシェアを更に拡大

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