昨日、中国ゲーム市場でトップシェアを誇るテンセント(Tencent)の大ヒット作『王者栄耀』に適用された“強制的な公安局データによる個人認証”が他の人気作にも適用される計画がある旨を紹介した。
連日のテンセントの“未成年者のゲーム中毒“に対する自主規制関連のニュースとなるが、大きな動きであるため紹介したい。
5大スマホメーカーと連携
テンセントはこのところ、ほぼ毎週と言ってもいい程『未成年者のゲーム中毒』に関する動きを見せている。
情報を小出しにしているとも取れるが、世間の注目度も高いため、積極的な対策をとっているとのアピール効果も狙ってのことと考えられる。
実際、テンセントは未成年者のプレイ時間を一日1時間に制限したり、『複垢』を禁止するなど、他のどの会社よりも踏み込んだ対策を講じている。



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そんな中、11月6日にテンセントが本社を構える深センにて『未成年者保護のエコシステム構築発表会』を開催し、未成年者のゲーム中毒への成果と5大スマホメーカー等との提携を発表した。
提携を発表した5大スマホメーカーとゲーム企業は?
今回『未成年者のゲーム中毒』に対する対策での提携を発表した企業は以下の通りだ。
【テンセントとゲーム中毒対策の提携を発表した会社】
1.サムスン
2.HUAWEI
3.Xiaomi
4.Vivo
5.OPPO
6.盛大(Shanda)
7.iDREAM SKY
提携するスマホメーカーとゲーム企業は何を行う?
今回提携を発表したスマホメーカーとゲーム企業が行う取り組みは以下の通りだ。
【スマホメーカー】
・テンセント提供する未成年者保護に関する機能の導入
・アカウント情報の共有
・端末管理
例えば、これら施策をサポートするスマホであれば、保護者が未成年者に与えた端末でログインされたアカウントをスマホ上で一括確認できるようになると言う。
【ゲーム企業】
・盛大はテンセントとの連携を強化。テンセントの“成長保護システム”を導入する
・テンセントはiDREAM SKYにデータ分析とゲーム中毒防止対策のサポートを行う
テンセントが発表した未成年者保護の成果とは?
今回の発表会でテンセントグループ高級副総裁の馬氏は未成年者のゲーム中毒対策として、ゲーム開始前から、ゲームプレイ中、そして事後の3段階において適宜対策を行い、一定の成果が出ていると数字を交えて発表した。
(テンセントグループ高級副総裁の馬氏)
【ゲーム開始前】
“成長保護プラットフォーム”システムを提供。
保護者はこのシステムにより子どものゲーム情報を把握することができ、子どもにルールを守らせることができる。
このシステムは既に1000万以上のアカウントが紐付けられており、そのうちの82%のアカウントでゲームのプレイタイムが減少している。
【ゲームプレイ中】
“ゲーム健康システム”の提供。
未成年者のゲームを行う時間帯、プレイタイムに制限を行う。
公安局データによる個人認証も導入し、小規模での顔認証テストも実施。
『王者栄耀』の未成年者のオンライン時間は昨年のピーク時と比べ52.3%減少した。
【事後対策】
未成年者の衝動的な課金に対し、保護者にアラートを出し、衝動的な課金を防ぐためのポイントを案内する。
これらの対策により76%の未成年者の課金額に対し効果が見られ、62%の未成年者にはプレイタイムの減少が顕著だとした。
また、テンセントは1億6000万円を、未成年者の健康の研究と実践のために寄付すると発表し、短期的な売上よりも長期的な視点から対策を講じていくと話した。
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引用:http://www.youxituoluo.com/517068.html
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