中国大手bilibiliが2025年第4四半期および通年の業績を発表した。同社は2025年は上場7年目にして初の通年黒字を達成し、決算発表後のCEO陳睿氏のコメントが注目を集めている。
■要点まとめ
・bilibiliが上場7年目で初の通年黒字を達成。2025年通年純利益は約262億円(11.9億元)
・ゲーム事業の成長を牽引したのは自社開発の『エスケープ フロム ダッコフ』で、発売3週間で300万本超のセールスを記録
・CEO陳睿氏が2026年の方針として「既存ジャンルの頂点を取るか、誰も手をつけていない新ジャンルを自ら作るか」の二択を明言
2025年通年・Q4業績
*換算レートは1元=22円を使用。
| 指標 | 金額(億元) | 円換算(22円) | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 通年ゲーム事業売上 | 63.9億元 | 約1,406億円 | +14% |
| Q4ゲーム事業売上 | 15.4億元 | 約339億円 | ▲14% |
| 通年純利益(GAAP) | 11.9億元 | 約262億円 | 黒字転換 |
| 通年調整後純利益(non-GAAP) | 25.9億元 | 約570億円 | 黒字転換 |
通年のゲーム事業成長はSLG『三国:謀定天下』と自社開発PCシングルプレイゲーム『エスケープ フロム ダッコフ』が牽引。一方Q4は前年同期比14%減となった。代理タイトルのFate/Grand Order(命运/冠位指定)・アズールレーン(碧蓝航线)は堅調な長期収益を維持している。
『エスケープ フロム ダッコフ』が証明したbilibiliの自社開発力
陳睿氏は「『エスケープ フロム ダッコフ』は市場ニーズをヒット作に転換する自社開発力を証明した」と評価。同作はbilibili傘下のTeam Soda(炭酸小隊)が開発したPCシングルプレイゲームで、発売3週間で300万本を超えるセールスを記録。2025年金葡萄賞の年度最優秀インディーゲームを受賞した。現在はコンソール移植とスマートフォン版の開発が進行中だという。
2026年戦略——「垂直首位か、カテゴリ定義か」
陳睿氏は2026年のゲーム事業について「2つの軸で動く」と述べた。
1つ目は長期運営。業界の成長鈍化が進む中、売上の約7割を占める『三国:謀定天下』『FGO』『アズールレーン』などの長期タイトルを安定基盤として維持する。
2つ目は既存ジャンルの頂点か新ジャンルの創造か。自社開発・代理パブリッシングともに「既存ジャンルで1位を取るか、新しいジャンルを自分たちで定義するか」をプロジェクト立ち上げの基準とする。陳睿氏は「bilibiliは中国の若いゲーマーに最も近いプラットフォーム。彼らのニーズを最もよく理解している」と強調した。
パイプラインとしては『三国:百将牌』(SLGのIP派生カード×斗地主ルール融合、2026年中正式リリース予定)、『闪耀吧!噜咪』(捕獲×育成×PVP、Q2有料テスト予定)、『三国:謀定天下』の海外版(韓国・日本・アジア展開予定)が控えている。
まとめ
上場7年目での初黒字達成は、bilibiliがコンテンツプラットフォームからゲーム事業でも収益を出せる企業へ転換したことを示す節目だ。自社開発の『エスケープ フロム ダッコフ』のヒットはその象徴だが、Q4のゲーム売上は前年比14%減と足元には波もある。「既存ジャンルの頂点か、新ジャンルの創造か」という戦略が、2026年の新作パイプラインでどう機能するか注目される。
関連情報
- 参照元:游戏葡萄「首次全年盈利后,B站陈睿谈立项:要么垂类第一,要么定义品类」(2026年3月)
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