中国スマホゲーム市場の一番のヒット作といえば、ピーク時の中国国内の月商が400億円超えと言われる、テンセント(Tencent)の『王者栄耀(伝説対決)』だ。
今現在の日本市場を振り返り、一番のヒット作として名前が挙がるのは『Fate/Grand Order』だろう。
2015年後半にリリースされた両作の売上情報を、スマホアプリ市場の分析を行う『Sensor Tower』が公開しているので以下に紹介したい。
日本vs.中国!どっちのゲームが売れている?
テンセントの『王者栄耀』は2015年の10月に、Aniplexの『Fate/Grand Order』は2015年の8月にリリースされている。
『Sensor Tower』が公開した、両タイトルの累計売上額の予測値は以下の通りだ。
【『王者栄耀』と『Fate/GO』の累計売上】
王者栄耀:4950億円(45億ドル)
Fate/GO:3300億円(30億ドル)
*両作共に中国アンドロイド市場の売上は含まない。
両タイトルの地域別売上高は?
累計の売上額では、2ヶ月遅れでリリースされ、本国市場のアンドロイドマーケット売上が含まれない、片手落ちの状態で1.5倍の売上を記録した『王者栄耀』に軍配が上がった。
ただし、『Fate/GO』が中国のApp Storeセールスランキングで1位を取るなど、中国市場のセールスランキングで度々上位に名を連ねるのに対し、『王者栄耀』は日本では今のところヒットしていない。
両タイトルの地域別の累計売上高と比率も公開されているので、以下に紹介したい。
【Fate/GO】
日本:2706億円(24.6億ドル) / 82%
中国:396億円(3.6億ドル) / 12%
米国:99億円(9000万ドル) / 3%
【王者栄耀】
中国:4730億円(43億ドル) / 95%
台湾:79.2億円(7200万ドル) / 1.6%
タイ:66億円(6000万ドル) / 1.3%
両タイトルの売上比率から見ても分かる通り、『王者栄耀』はほぼすべての売上を中国市場で上げている。
これに対し『Fate/GO』は日本市場が8割を超える主要な市場とはなっているが、中国市場でも全体の約12%を占めるなど、海外市場でも売上を伸ばしている。
『王者栄耀』『Fate/GO』の2019年2月の売上は?
『Sensor Tower』が公開した、2019年2月の両タイトルの売上額は以下の通りだ。
【2019年2月『王者栄耀』『Fate/GO』売上情報】
王者栄耀:182.6億円(1.66億ドル)
Fate/GO:92.7億円(8430万ドル)
日本と中国で成功をおさめる両タイトルに共通しているのは、北米市場での苦戦だ。各国市場での市場の成熟・停滞とのニュースが多く、各国市場のニッチ化が進んでいるが、世界三大市場である、日米中市場をうまく取り込むことができれば、この2作を超えるヒット作を生み出すことができるのかもしれない。
関連情報
引用記事:
https://sensortower.com/blog/honor-of-kings-revenue-4-billion
https://sensortower.com/blog/fate-grand-order-revenue-3-billion
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