中国産スマホゲームとして初めて日本のApp Storeセールスランキング1位を獲得した『アズールレーン』の開発元『勇仕網絡(ヨンシー)』が2018年通期の決算発表を行った。
当サイトでは中国ゲーム系主要各社の決算情報を紹介してきたが、その多くが自社でパブリッシングも行う大企業だ。
『アズールレーン』という大ヒット作を生み出した開発会社『勇仕網絡』の売上規模はどの程度なのだろうか?以下に決算資料から主要部分を紹介したい。
『アズレン』開発元の2018年売上規模は?
『勇仕網絡』の2018年通年の業績は以下の通りだ。
同社の2018年業績は売上高11.9億円、営業利益9億円と非常に高い増加率と利益率を記録している。
これは韓国版と北米版のリリースに合わせ、日本版の売上が堅調に推移したことによるとしている。
同社は人員拡充を進めており、従業員は2017年末の39名から71名にまで増加している。人員の内訳は以下の通りだ。
【『勇仕網絡』人員内訳】
エンジニア:30名
プランナー:14名
デザイナー:22名
経理:3名
業務管理:2名
『アズレン』は中国と海外どちらが売れている?
同社の売上の99.75%は『アズールレーン』の売上によるものだ。決算報告資料内に記載されている同社の中国本土の売上と海外売上の比率は以下の通りだ。
【『勇仕網絡』の中国:海外 売上比率】
中国:5.27億円(44.24%)
海外:6.64億円(55.76%)
『アズールレーン』ほどのヒット作ともなれば、開発会社にも多くの売上が上がっているのかと思いきや、規模感はそれほど大きいものではなかった。
これは開発を『上海蛮啾網絡科技有限公司(マンジュウ)』と共同で行っていることも影響していると思われる。
同社のホームページには『Project:08』というタイトルの画像が公開されている。人員拡充を続ける同社の次なる主力はこのタイトルになるのか。
日本受けしそうなグラフィックなので、新作情報などが出てきた際には当サイトでも紹介していきたい。
関連情報
『勇仕網絡』決算報告資料:http://www.neeq.com.cn/disclosure/2019/2019-04-09/1554795855_063419.pdf
『勇仕網絡』HP:https://www.ys4fun.com/
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