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【中国ゲーム|訪問取材】『PUBG Mobile』『陰陽師』などのアートアセット制作を行う中国企業を訪問!

インタビュー

日中ゲームビジネスと言えば、スマホゲームが今のように市場を拡大させる5、6年程前までは、日本から中国へアートアセットの制作を委託する受発注モデルが主流であった。

今では日本のアニメやゲームIPのライセンスから、逆に中国産のゲームが日本でサービスを行ったり、中国の会社から日本の会社に2Dイラストの制作を委託するなど、以前には見られなかった商流も出現して久しい。

とは言え、中国のみならず世界各国で開発される大量かつ質が求められる、ゲームのアートアセットの制作は依然中国で開発されているものも少なくない。

今回は『Far Cry』シリーズや『PUBG Mobile』『陰陽師』などのグラフィック制作の実績を有する上海の制作スタジオ『アルケミー インフォメーション(ALCHEMY Information/点晴科技)』へ訪問する機会を得たのでその様子を紹介したい。

アルケミーインフォメーションとは?

『アルケミー インフォメーション(ALCHEMY Information/点晴科技)』の概要は以下の通りだ。

創業者である林氏は中国のグラフィック業界の発展の為、賞金総額約1600万円を投じて『Global Game Art Contest(GGAC)』という2D、3Dのゲームグラフィックの質を競うコンテスも主催している。

昨年は20名の国際的なCGアーティストをアドバイザリー/審査員として迎い入れ、40カ国計5000名ものアーティストが同コンテストに参加したという。

今年も『GGAC』は開催予定で2D、3D作品募集も既に開始されているので、興味のある方は以下のサイトから募集要項など確認して貰らいたい。

GGAC公式(日本語):https://www.ggac.net/

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会社で大事にしていることとは?


(『アルケミー インフォメーション』創業者であり『GGAC』発起人である林氏)

ゲーム大陸(以下、大陸):まずは創業のきっかけを教えて下さい。

林氏:元々は上海にあるゲームデベロッパーのグラフィック制作部門の責任者として、200名近いスタッフと共に欧米や日韓と言った大手ゲーム会社のグラフィック制作を行っていました。

その会社で仕事を続けることにも魅力はあったのですが、どうしても自分たちで挑戦してみたくなり、気のあう仲間たちと自分たちでやろうと決めました。


(『アルケミーインフォメーション』の社内風景)

大陸:元々は少数のコアメンバーで立ち上げられた、とのことですが、今では300名ほどいらっしゃると伺いました。会社の規模が大きくなった上で大事にしている考え方などあるのでしょうか?

林氏:大切にしていることは『厳格さとクリエイティブ』の融合です。

言葉にすると凄く上段に構えた言い方に聞こえますが、クライアントありきの仕事ですので、仕事は仕事としてしっかりと行い、より自由に発言できる雰囲気作りを大事にしています。


(週末には会社に集まって夜通しボードゲームに興じることもあると言う。目下の流行りは『サイズ』)

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『中国って大丈夫?』を払拭するためにしていること

大陸:会社の実績を教えて下さい。

林氏:大型のプロジェクトで言うとUBIsoftの『Far Cry』シリーズや、テンセントの『王者栄耀』『PUBG Mobile』、NetEaseの『陰陽師』『荒野行動』などが挙げられます。

Unity、Unreal、World Machineといったエンジンも熟知していますし、独立したテクニカル・アーティストのチームがあるのでSubstance Painter、Substance design、Speedtreeなどの新しいソフトやプラグインの使用に関しても長けています。

林氏:2Dでは社内の他に中国のトップクラスの絵師さんへの発注が行えるプラットフォーム『Abox』を立ち上げ、そこ経由での取り引きも盛んになっています。

大陸:海外のクライアントさんも多いようですが、海外発注という事もあり色々心配されることも多いんじゃないですか?

林氏:はい、そうですね。率直に言うと“中国だから”という理由で心配されるケースはありますよ(笑。

ただ、弊社は業界的にも厳しいと言われるUBIさんのセキュリティチェックを最高レベルで通過していますし、毎年最高ランクのセキュリティソフトを導入するなど、できる限りクライアントさんに安心していただけるような環境を整えています。

大陸:日本のゲーム会社に対する印象はどうですか?

林氏日本のゲーム会社さんに対するリスペクトは依然とても強いです。また、具体的にはお話しすることはできないのですが、日本のクライアントさんの案件も現在進行しています。

そこで感じることは、日本の会社さんは技術力が高く、開発者同士の技術交流にも積極的に応じていただけるので、今後も日本の会社さんから多くを学びたいと思っています。

記事になる際には翻訳もされるでしょうから、簡単に表現すると、日本が好きなので、もっと日本の会社さんとご一緒したいと思っています(笑。

大陸:ご丁寧にありがとうございます(笑。

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ゲーム大陸には『中国ゲーム業界と日本ゲーム業界の情報格差を0にしたい』という思いがある。

普段は中国のデベロッパーやパブリッシャーの動向を中心とした情報を紹介することが多いが、今回は表に出にくいゲーム開発を裏で支える中国の受託開発会社の一面も紹介できたのではないだろうか。

同社には日本語窓口もあるとのことなので、業界発展のためにコンテストを主催するなど、気骨のある林氏率いる『アルケミーインフォメーション』に興味を持たれた方は、ポートフォリオの提供など連絡されてみるのも良いのでは無いだろうか。

関連情報

『アルケミーインフォメーション』:www.alchemyart.com.cn/home
問い合わせ窓口:biz@alchemyart.com.cn
『GGAC』公式(日本語):www.ggac.net

ギャラリー:




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