角川ゲームスに出資したことでも知られる中国上場玩具、アニメ大手の『Alpha Group(奥飞娱乐)』が2019年度の決算を発表した。
同社の2019年度の売上高は約436億円で前年比で約4%減少、株主に帰属する純利益は約19億円で前年比約107%増加と減収増益となった。
Alpha Group(奥飞娱乐) 減収も純利ベースで黒字化
『Alpha Group(奥飞娱乐)』の2019年度の業績は以下の通りだ。
【『Alpha Group(奥飞娱乐)』 2019年度業績】
・売上高:約436億円(27.27億元)と前年の約454億円(28.4億元)から約4%減少
・売上総利益:約203億円(12.7億元)と前年の約183億円(11.4億元)から約11%増加
・株主に帰属する純利益:約19億円(1.2億元)と前年の約-261億円(-16.3億元)から約107%増加
同社の主力事業は玩具事業で2019年度の売上高は約202億円(12.62億元)で全体の約46%、同事業の売上総利益は約105億円(6.6億元)となっている。
アニメ・映像事業は売上高約62億円(3.9億元)で全体の約14%、売上総利益は約23億円(1.43億元)となっている。
ゲーム事業の売上高は約13億円(0.83億元)で全体の約3%、売上総利益は約4億円(0.25億元)となっている。
同社ゲーム事業の主力タイトルは『水滸Q伝』で売上は安定していると言う。スクエア・エニックスの『ましろウィッチ』は版号審査の影響を受け、リリース時期が2019年後半にずれ込んだことで、市場環境の変化や運営計画の変更などの事由により当初の予測を下回る結果になったとした。
(『ましろウィッチ』中国版。残念ながら3月8日付けにてサービスを終了している。)
事業別の業績を見てみると、同社の玩具事業、アニメ・映像事業共に減収となっているが、児童向け用品の販売が好調で全体の売上減少幅を抑えたかたちとなった。
関連情報
『Alpha Group(奥飞娱乐)』2019年度決算資料:こちら
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