スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は米国のスマホゲーム市場の売上規模や売上ランキング、ダウンロード数などをまとめた統計を発表した。
同社の発表によると、2020年Q1の米国のスマホゲーム市場の売上規模は約4994億円(45.4億ドル)、前期比で4.8%増加したとしている。
米国スマホゲーム市場 2020年Q1の売上は約4994億円
まずは米国のスマホゲーム市場規模を見てみよう。2020年Q1のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約4994億円(45.4億ドル)で前期比4.8%増、前年同期比21.4%増と予測されている。
App StoreとGoogle Playの売上比率はApp Storeが全体の57%、Goole Playが43%と日本市場とほぼ同じ比率となっている。
出所:Sensor Tower
Sensor Towerの統計によると、2020年Q1の米国市場におけるApp StoreとGoole Playのスマホゲーム総ダウンロード数は14億回で、前年同期比で24.6%増加、前期比で10.5%増加だと言う。
ダウンロード数の増加率はApp Storeが前期比で12.2%、Goole Playが8.6%となっている。
出所:Sensor Tower
米国で一番売れてるゲームは『キャンディクラッシュ』
以下は2020年Q1米国スマホゲーム市場の売上Top20だ。
出所:Sensor Tower
売上Top1はKingの『キャンディクラッシュ』でSensor Towerの統計では180億円近い売上を記録したとしている。
Top20にはマッチスリー系タイトルが6作と多く、カジノ系も前期から1作増えて4作、同ジャンルの売上も前期比で10%増と市場拡大傾向にある。
2020年Q1米国スマホゲーム市場のダウンロード数Top20は以下の通り。
出所:Sensor Tower
Q1の米国市場ダウンロード数Top1はVoodooの『Woodturning 3D』となった。
Q1の米国市場は大作が少なく、ダウンロードランキングTop20の内、ハイパーカジュアルゲームが14作と多数を占め、これら14作の内10作は新作となっている。
中国ゲーム Top100の売上比率は16.3%
米国市場における中国スマホゲームの売上Top20は以下の通り。
出所:Sensor Tower
Q1の米国市場における中国ゲームの売上Top1はテンセントの『PUBG Mobile』、Top2はLilith Gamesの『Rise of Kingdoms』、Top3はFunPlusの『ガンズ・オブ・グローリー』となった。
今期のランキングで注目したいのはYostarの『アークナイツ』で、同作のQ1米国市場売上は約13億円(1200万ドル)と韓国よりも少し規模が大きくなっている。
欧米市場では2次元層は一定以上いると予測されているが、メインストリームにはまだ成り得ていない。今後同作やこれに続く2次元系タイトルが市場を拡大させることができるか注目が集まる。
Q1の米国市場セールスランキングTop100における中国ゲームの売上総額は約536億円(4.87億ドル)、前期比15.9%増、米国セールスランキングTop100売上の16.3%を占めた。
米国市場における中国スマホゲームのダウンロードTop20は以下の通り。
出所:Sensor Tower
ダウンロードランキングTop1はテンセントが開発する『Call of Duty Mobile』、Top2は『Brain Out』、Top3は『UNO』となった。
関連情報
Sensor Tower記事:こちら
韓国市場Q1まとめ:こちら
日本市場Q1まとめ:こちら
米国市場2019年Q4まとめ:こちら
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