中国ゲーム市場だけでなく、世界中にシェアを持つゲーム開発エンジンを提供する『Cocos(雅基軟件)』が今年の8月にラウンドAの資金調達を行ったと11月6日に発表した。
評価額は132億円(1.2億ドル)とされている。
日本では『Cocos』はChukong社が保有していると広く知られているが、公式サイトでは2017年9月から『雅基軟件』が独立して運営を行っているという。



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CocosとChukongの関係は?
『Cocos』は会社組織としては『Chukong』から切り離されたかたちではあるが、『雅基軟件』の董事長は『Chukong』CEOの陳昊芝氏となっている。
(董事長の陳昊芝氏)
また、『雅基軟件』CEOはCocos2d-xエンジンを作った王哲氏であり、陳氏は王氏のエンジェル投資家でもあることから、これまでの体制に大きな変更は無いと見て良さそうだ。
(CEOの王哲氏)
今回の融資では陳氏と距離の近い『景林投資』がリードとして入り、『一栗資本』『賽富基金』がフォローしている。また、『華興Alpha』が融資顧問を担当した。
Cocosの市場シェアは?
Cocosエンジンは現在203の国と地域で使用されており、130万の開発者が用いているという。
Cocosを使ったゲームのユーザー数は8億人にも上り、全世界シェアは30%、中国ゲーム市場においては50%超のシェアを有している。
近年ではWechatミニプログラムといったHTML5ゲームに使用されることも増えているという。
中国ゲーム市場調査を行う『阿拉丁』の『9月ミニプログラムランキング』によると、中国HTML5人気ミニプログラムTop100入りしたゲームタイトル35個のうち、51%がCocosとされている。
FacebookインスタントゲームではMAU Top50のうち、Cocosを使用しているゲームは30%でシェアは世界一となっている。
今回の調達に合わせて、董事長の陳氏は『今回の資金を3Dやレンダリングなど次世代の技術に投資していく』と話した。
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引用:http://www.youxituoluo.com/517132.html
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