【海外市場情報】2020年Q2韓国スマホゲーム市場規模は約1309億円！中国ゲームは最多

スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は韓国のスマホゲーム市場の売上規模や人気ゲームジャンル、人気ゲームタイトルなどをまとめた統計を発表した。

同社の発表によると、2020年Q2の韓国のスマホゲーム市場のApp StoreとGoogle Playの売上規模は約1309億円と前年比23.8％の増加、中国ゲームはTop100に39タイトルがランクインと過去最多となった。

まずは韓国のスマホゲーム市場規模を見てみよう。2020年Q2のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約1309億円(11.9億ドル)で、前年同期比で23.8%増と予測されている。

App StoreとGoogle Playの売上比率はApp Storeが17.6%、Google Playが82.4%となっている。

出所：Sensor Tower

2020年Q2の韓国市場のApp StoreとGoogle Playのスマホゲームのダウンロード数は1.6億回で、新型コロナの影響でダウンロード数が急増したQ1の1.8億回から微減となった。

ただし、前年同期比でみると14.5%増と依然増加傾向にあり、その比率はApp Storeが16.3%、Google Playが83.7%となっている。

出所：Sensor Tower

以下は韓国スマホゲーム市場の売上をゲームジャンル別でまとめたグラフだ。

出所：SensorTower

ジャンル別の売上ランキング1位はRPGジャンルで売上高は約857億円(7.79億ドル)と高い人気を誇っている。また、NCSOFTの『リネージュM』と『リネージュ2M』だけで同ジャンル売上の36%を占めている。

出所：SensorTower

ジャンル別ダウンロード数を見てみると、カジュアルゲームが最も多い2560万回と前期から大きく伸ばしている。韓国市場はこれまでコアゲームが多かったが、この傾向に変化がでてきており、放置系などのミッドコアゲームが今後大きく伸長する可能性がある。

以下は2020年Q2韓国スマホゲーム市場の売上ランキングTop20だ。

出所：Sensor Tower

2020年Q2の韓国市場売上Top1は前期と同じくNCSOFTの『リネージュ2M』、Top2は『リネージュM』と『リネージュ』シリーズが1位2位を独占した。

『リネージュM』は2017年6月のリリースから現在に至るまで韓国市場で約2618億円(23.8億ドル)、『リネージュ2M』は2019年11月のリリースから現在に至るまで約693億円(6.3億ドル)の売上を記録している。

中国ゲームはTop10にLilith Gamesの『AFKアリーナ』『Rise of Kingdoms』、4399のMMO『Crasher: Origin(기적의 검)』の3タイトルがランクインしている。

2020年Q2のダウンロード数ランキングTop20は以下の通りだ。

出所：Sensor Tower

ダウンロードランキングはNEXONの『KartRider Rush Plus』が290万回以上のダウンロードを記録しTop1となった。これはTop2のApp Lovinの『Save The Girl』の2倍近い数字だと予測されている。

次に韓国市場における中国ゲームの売上ランキングTop20を見てみよう。

出所：Sensor Tower

2020年Q2の韓国市場スマホゲーム売上ランキングTop100は、中国ゲームが39タイトルランクインし過去最多となった。その売上高は約286億円(2.6億ドル)で韓国スマホゲームTop100売上の約27%を占めた。

2020年Q2の韓国市場で一番売上を上げた中国ゲームはLilith Gamesの『AFKアリーナ』でQ1の『Rise of Kingdoms』に続きLilith Gamesが2Q連続で中国ゲーム売上Top1を獲得した。

韓国市場の中国ゲームダウンロードランキングではByteDance傘下Ohayooのハイパーカジュアルゲーム『是特工就上一百层』が140万回ダウンロードを記録しTop1となった。

■まとめ
・2020年Q2韓国スマホゲーム市場規模は約1309億円
・中国ゲームはTop100に39作
・韓国ゲーム一番人気はリネージュ2M
・中国ゲーム一番人気はAFKアリーナ