エクストリーム社が中国大手パブリッシャーの『紫龍』にIPライセンスし、中国で開発・運営されている『ラングリッサー』がリリース後一ヶ月経過した今も中国App StoreのセールスランキングでTop10を維持するなど絶好調だ!
中国で広告データの分析を行う『App Growing』が発表した8月の中国広告市場レポートに『ラングリッサー』にまつわるデータがでているので、それらをもとに記事をまとめたので紹介したい。
■ラングリッサーを成功させたプロモーションの3つのポイントとは?
プロモーション面では以下の3つのポイントが『ラングリッサー』を成功に導いたと考えられる。
1. リリース初月の広告大量出稿
2. リリース後3日の超集中出稿
3. ブレずに日本RPG推し
■ポイント① リリース初月の広告大量出稿
まずは、成功のポイント①である『リリース初月の広告大量出稿』について見ていきたい。
この図は8月のスマホゲームのiOS広告出稿数の上位Top5だ。
スマホゲームで出稿数1位となった『ラングリッサー』は8月1日~31日までの1ヶ月間で出稿数4121、クリエイティブ数1822となっており、8月スマホゲームの中で出稿数、クリエイティブ数ともに突出して多かった。
2位のタイトルの出稿数1256、クリエイティブ数730と比べると『ラングリッサー』は倍以上の量を出稿していることになる。
上図は中国4大媒体の『头条』、『百度』、『Tencent SNS』、『阿里汇川(Ali UC)』の8月の出稿数ランキング。
8月の4大媒体のカバレッジは以下の通り。
头条:48%
百度:33%
Tencent SNS:31%
阿里汇川(Ali UC):27%
『ラングリッサー』は『头条』、『Tencent SNS』、『阿里汇川』でNo.1、『百度』でNo.2の出稿量となっている。また『头条』、『Tencent SNS』でも2位以下に大きく差をつける量を出稿していることが分かる。
■ポイント② リリース後3日の超集中出稿
次に、成功のポイント②である『リリース後3日の超集中出稿』を見てみよう。
下のグラフを見ると、8月2日のリリース初日には1000件以上、2日目は800件、3日目は600件以上の出稿を行った事がわかる。以後は150~300件/日の出稿と、リリース後3日間に特に集中していたことが分かる。
また広告の内訳はインフィード広告が64%と大半を占めている。
■ポイント③ ブレずに日本RPG推し
運営会社『紫龍』のマーケティング手法として『ニッチ+マス』という手法がある。
(詳細はこちら:『ラングリッサー』中国運営『紫龍』 ヒット連発の秘訣とは?)
このマーケティング手法が取られる際は、マスを押さえる意味でもクリエイティブに幅がでてくるが、今回の『ラングリッサー』では全てのクリエイティブは『日本RPG』スタイルを推しており、クリエイティブの幅は前作『風之大陸』ほどはみられなかった。
『ラングリッサー』のクリエイティブは基本的に以下の3種類に分類することができる。
1. キャラクター紹介などキャラ推しのもの
2. バトル画面を用いたもの
3. キャラクターを集合させたもの
キャラ推し系のクリエイティブ。
バトル画面系のクリエイティブ。『3大殿堂入り神作SRPG、聖剣と英雄の物語に再び出発しよう』というような王道系のコピーが添えられている。
キャラ集合系のクリエイティブ。陰陽師で一気に中国での知名度が上がったSSRといった表現や10連ガチャというコピーも使われている。
この他にも『紫龍』はスポーツ系の媒体にも1ヶ月間通して出稿するなど、紫龍の前作『風之大陸』で得たノウハウを余すところなく活用している。
運営会社『紫龍』の前作『風之大陸』はリリース後2ヶ月経過したあたりから、徐々に売り上げランキングが落ち始めている。『ラングリッサー』の人気がどこまで続くか動向を注視していきたい。



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引用:https://blog.appgrowing.cn/posts/201809071556/
翻訳・再編:ゲーム大陸
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