第三金曜日を基準日として日本市場における中国スマホゲームの定点観測を行いたい。
日本市場のゲームカテゴリセールスランキングでTop100入りしているのは、App Store28タイトル、Goole Play31タイトルで、テンセントの『聖闘士星矢 ライジングコスモ』、Kunlunの『BLEACH Soul Rising』といった日本アニメIPの中国開発タイトルが新たにランクインしている。
日本市場の中国ゲーム売上ランキング(2020.9.18)
9月18日(金)の日本のApp StoreとGoogle PlayゲームカテゴリのセールスランキングでTop100入りしていた中国開発によるスマホゲームは、App Store28タイトル、Goole Play31タイトルとApp Store、Google Playともに先月から2タイトル減となった。
9月に新しくランクインしたのはテンセントの『聖闘士星矢 ライジングコスモ』、Kunlunの『BLEACH Soul Rising』で共に日本アニメIPの中国開発タイトルとなっている。
中国市場でリリースされている日本IPのタイトル数を見るに、今後も中国で開発された日本IPタイトルが逆輸入として日本市場でもリリースされる流れが続きそうだ。
『聖闘士星矢 ライジングコスモ』の広告素材は?
テンセントの『聖闘士星矢 ライジングコスモ』の広告素材を広告効果計測ツール『App Growing』で調べて見たところ、動画広告が89%と大半を動画広告に寄せていることが分かった。
■『聖闘士星矢 ライジングコスモ』広告素材の3パターン
①有名人起用
リリースに合わせ9月19日より田中みな実氏を起用したTVCMを全国放送。バナー広告、動画広告でも同氏を用いた素材を使用。
②原作推し
アニメ、漫画版権の両方を使うなど、原作ファンにストレートに訴求する素材を多数投下している。
③日常生活でのゲーム紹介系(動画)
合コンの場でゲームのオート機能を駆使し効率よくLv上げをしていた先輩がちやほやされるシーン。忙しくてもプレイできることを謳っている。
『聖闘士星矢 ライジングコスモ』の好調なスタートには、全国TVCM、アニメ、漫画版権のフル活用、幅広い広告素材など、積極的なマーケティング施策が下支えしている。
リリース後に積極的なマーケティングを行い、大きく認知を広げ、その後長期運用に繋げていくのが、最近の中国ゲームの勝ちパターンとなっている。同作もこれに習いランキング上位に定着するか今後の展開を楽しみにしたい。
当記事まとめ
■まとめ
・中国ゲーム日本のセルランTop100に30本前後
・聖闘士星矢、BLEACHなど日本IPタイトルがリリース
・聖闘士星矢ライコスは積極的なマーケが奏功
関連情報
前回の日本市場定点観測記事:こちら
App Growing海外版:こちら
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