スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は米国のスマホゲーム市場の売上規模や売上ランキング、ダウンロード数などをまとめた統計を発表した。
同社の発表によると、2021年Q2の米国のスマホゲーム市場の売上規模は約7040億円(64億ドル)、前年同期比で5%増加したとしている。
米国スマホゲーム市場 2021年Q2の売上は約7040億円
米国の2021年Q2のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約7040億円(64億ドル)で前年同期比5%増と予測されており、2019年比では64%増加している。
また、App StoreとGoogle Playの売上比率はApp Storeが全体の53%、Goole Playが47%と予測されている。
出所:Sensor Tower
Q2の米国市場のダウンロード数はコロナ前の水準の12億回となり、前年比で16%の減少となった。
App StoreとGoogle PlayのDL比率はApp Storeが51%、Google Playが49%となっている。
出所:Sensor Tower
Robloxがコロナ以降好調持続
以下は2021年Q2の米国スマホゲーム市場の売上とダウンロードのTop10だ。
出所:Sensor Tower
前期に続きTop1の『Roblox』はQ2売上が約220億円(2億ドル)と予測されており、昨年のQ2に米国で新型コロナの感染が拡大して以降4期で四半期売上220億円以上を記録している。
Garena『Garena Free Fire』は前年比234%増となる約147億円の四半期売上を記録しTop4となった。『PUBG Mobile』の売上も前期比で16%増加しており米国市場でバトロワ系スマホゲームの売上が増加傾向にある。
また、大型アップデートを行ったSupercellの『クラッシュ・オブ・クラン』が前期比55%の売上増を果たし昨年Q1以来となる、四半期売上の最高記録を更新しTop10に復帰した。
DLランキングではハイパーカジュアルが強くTop10に7タイトルがランクインしている。SUPERSONICの『Bridge Race』は750万回DLを記録しTop1となった。
中国ゲーム売上はQ1から横ばい
米国市場における中国スマホゲームの売上Top20は以下の通り。
出所:Sensor Tower
Q2の米国市場セールスランキングTop100に中国ゲームは24作がランクインしており、その売上総額は約1067億円(9.7億ドル)で、セールスランキングTop100売上の約23%を占めると予測されている。
中国ゲーム売上Top1のテンセント『PUBG Mobile』は約89億円と予測されている。同じくテンセントが開発を担当する『Call of Duty Mobile』は順位を一つ上げTop5となった。
これまで低調だった米国でのスマホMOBAだが、3月末に『リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト』がリリースされQ2売上でTop12となった。これに牽引されるかたちでMoontonの『モバイル・レジェンド』も前期比97%増となる約24億円の四半期売上を記録し中国ゲーム売上Top20入りを果たした。
出所:Sensor Tower
ダウンロードランキングTop1は前期と同じく『Project Makeover』だがDL数は前期の1000万回から520万回へと減少している。
当記事まとめ
■まとめ
・2021年Q2の米国スマホゲーム市場売上規模は約7040億円
・米国市場売上Top1はRobloxの約220億円
・米国でスマホバトロワが人気、MOBAも成長
関連情報
Sensor Tower記事:こちら
韓国市場Q2まとめ:こちら
日本市場Q2まとめ:こちら
米国市場Q1まとめ:こちら
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