中国ゲーム系上場企業の2021年上半期のゲーム事業売上を振り返ってみたい。ゲーム事業売上上位25社の内、14社が前年比で売上減少となっており、昨年の新型コロナの影響による売上増の反動と、中国国内市場の競争激化が見て取れる。
ゲーム事業売上Top1はテンセントで約1兆4176億円、Top2はNetEaseで約4720億円と依然この2社が突出した売上を記録している。次いで、37 Interactive、Shengquの世紀華通、Perfect Worldとなっているが、この3社は前年比で減少に転じている。
Top3~5の3社が前年比売上減となる中、テンセント、NetEaseの2社は売上を伸ばしており、海外市場での売上増がその一因と言えるが、中国国内市場の寡占化が更に進んでいる可能性がある。また、各社の売上減少には、miHoYo、Lilithと言った非上場企業のシェア拡大が影響した可能性もある。
売上上位25社の内、テンセント、NetEase以外で売上を伸ばしているのは、『ロードモバイル』が好調なIGG、放置ゲームや牧場系ゲームがヒットしたG-bitsなどが上げられる。
中国国内の規制強化や寡占化が進み、海外市場での競争も激化する中、ゲーム開発の大型化は避けられない状況となっている。今後、更に資本力のある会社だけが生き残るようになる可能性もあり、今後の中国ゲーム業界の動向に注目したい。
*miHoYoやLilith Gamesは非上場であるため以下には含まない。
当記事まとめ
■まとめ
・2021年上半期売上Top25中14社が前年比売上減
→ 中国市場寡占化、miHoYo、Lilith等非上場系のシェア拡大が影響か?
・テンセント、NetEaseは売上伸ばす
中国ゲームについて話したくなったら:
公式ツイッター:@Game__Tairiku
Facebook:https://www.facebook.com/GameTairiku/