伽馬数据(CNG)が発表した「2025年グローバルスマホゲーム市場産業研究報告」によると、2025年の世界のスマホゲーム市場規模は約14兆6706億円(6668.95億元)となり、前年比4.93%増を記録した。同報告書では市場全体の動向から各地域の状況、中国企業の海外展開まで広範にわたる分析を提供している。
グローバル市場の全体概況
世界市場の年間成長率は5%前後で推移しており、市場の拡張余地や新規ユーザーの獲得・課金転換の改善が今後の成長を左右する重要な要素とみられている。
ジャンル別では、売上TOP200タイトルにおいてSLGを中心としたストラテジーゲームが引き続き首位を維持しており、売上シェアは19.32%。製品数シェア(16.00%)と比較しても収益効率の高さが際立つ。ロールプレイングゲームも高い収益効率を示し、MMORPGやカジュアル系なども一定のシェアを保持している。
トップタイトルの高止まりという構造も顕著だ。2020年から2025年にかけて、海外売上TOP200スマホゲームのうち「既存タイトル」が占める割合は常に90%を超えており、2025年には94.0%に達している。平均運営年数はTOP200で7.3年、TOP10では8.4年に及んでいる。競争の激化とともに新作タイトルの差別化が一層求められている。
地域別の動向
日本市場は規模こそ世界第3位を維持しているものの、2025年は前年比5.1%減となり、売上は約1兆4991億円(681.4億元)に縮小した。2025年の日本スマホゲーム売上上位には「Last War: Survival」「Whiteout Survival」などの中国産SLGタイトルと、「モンスターストライク」「Fate/Grand Order」といった長期運営タイトルが混在しており、コレクター性の高いIPへの需要がガチャ課金の動機付けに影響しているとみられる。
韓国市場は約6852億円(311.8億元)とウォン建てで11.0%増と回復傾向が明確だ。売上TOP200での平均運営年数は2025年に4.4年と、年々長寿化が進んでいる。欧州市場は約1兆6742億円(761億元)でユーロ建て4.8%増、成熟市場特有の安定した動きを示している。中東市場は約3737億円(169.9億元)で前年比5.8%増、東南アジア市場は前年比9.6%増で約5984億円(272億元)に達し、重要な成長エンジンとなっている。
中国企業の海外展開状況
中国製スマホゲームのグローバル市場における存在感はさらに強まった。中国産スマホゲームの売上シェアは2021年の34.04%から2025年には38.55%へと上昇し、安定した成長が続いている。
中国産スマホゲームの製品数シェアも同期間に23.76%から32.21%へと拡大しており、量・質ともに海外展開が着実に進んでいることが裏付けられた。一方、2025年の海外売上TOP100スマホゲームのうち中国産タイトル数は2024年の40本から30本に減少し、売上シェアも42.7%から37.3%へと縮小したものの、1タイトルあたりの平均売上は大幅に増加しており、高品質・高収益タイトルへの集中という戦略転換が読み取れる。
グローバル配信企業の国別分布
2025年のグローバル配信製品の開発会社所在地をみると、中国が37.93%で最大のシェアを誇り、次いで韓国13.79%、シンガポール10.34%、日本8.62%と続く。中国ゲーム産業が多様な市場・地域への参入、ローカライズチームの配置、市場間での連携といった手法を確立しつつある実態が改めて確認された。
IPタイトルの存在感と価値向上
2023年から2025年にかけて、海外売上TOP100スマホゲームのIPタイトル数シェアは32%から38%に上昇し、売上シェアは51.9%から42.8%へと変動した。中国ゲーム産業は製品の競争が激化する中で自社保有IPタイトルの価値を引き上げる手法の模索・刷新を続けており、グローバル市場での長期的な地位確立につながる競争力として機能している。
まとめ
2025年のグローバルスマホゲーム市場は安定成長を維持しつつも、トップタイトルへの収益集中・市場の成熟化・競争の激化という構造的な課題が浮かび上がった。中国企業の海外シェアは製品数・売上ともに拡大しており、海外展開の深化が続いている。今後は新規タイトルの差別化と長期運営によるIP価値の向上が、各社のグローバル競争力を左右する重要な鍵となる見通しだ。
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