中国政府のゲーム配信許認可『版号』の審査が再開されて4ヶ月が経過した。
再開された2018年12月の『版号』通過タイトルは164作と200以下であったものの、それ以降は1月283作、2月279作、3月233作と毎月200以上のタイトルが『版号』を取得している。
当初は注目を集めた『版号』取得のニュースも、『テンセント(Tencent)』や『NetEaes』などの大企業から、中小のデベロッパーまでそれぞれ取得するに連れ、真新しさはなくなり、通常運転の様相を呈してきたようにも思う。
ただし、海外産ゲームの『版号』に関しては別だ。
海外産ゲーム実は『版号』取得されていた?
当サイトで今年の1月に『【規制情報】中国政府早くもゲーム配信許認可『版号』第五弾タイトル発表!海外産タイトルは依然0か』と言う記事を公開した。
ありがたい事に、この記事に対し読者の方から、この第五弾の『版号』審査通過タイトルにDMMが運営する『女神にキスを〜Goddess Kiss〜』が『天使之吻』として『北京北纬通信科技股份有限公司』より申請・受理されたのでないか、との意見が寄せられた。
当編集部で『北京北纬通信科技股份有限公司』のHPを確認したところ、『女神にキスを〜Goddess Kiss〜』の中国語版がタイトル名を『泰洛尔颂歌』として紹介されていた。
1月に取得した『版号』のタイトル名『天使之吻』は『女神にキスを〜Goddess Kiss〜』の意訳として、中国のコミュニティで使用されている名称だ。
これらを総合して考えると、『北京北纬通信科技股份有限公司』が『女神にキスを〜Goddess Kiss〜』を『天使之吻』として『版号』の申請を行い、リリース時には『泰洛尔颂歌』として配信したのではないかと考えられる。
前置きが長くなってしまったが、要点は1月の段階で海外産のタイトルが『版号』を取得していたのではないか、という点である。
海外産タイトルも本格的に解禁か?
中国国家新聞出版広電総局は4月1日に『版号』審査再開後11回目となる審査通過タイトルの発表を行った。
審査通過日は3月29日付けで、合計67作のタイトルが『版号』を取得した。内訳は64作がスマホゲーム、PCブラウザゲームが1作、PCクライアント・サーバーゲームが1作、PS4向けゲームが1作となっている。
今回注目すべき点は、中国上場企業『G-bits』が取得した海外産ゲームだ。
『G-bits』の『Leiting Games』CEO翟氏は自身のWechatで、審査再開後初となる海外産ゲームの『版号』を取得したと喜びを表している。
いずれにせよ、大事なのは事の後先ではなく、海外産のタイトルも正常に『版号』の審査を通過し始めた、ということではないだろうか。
海外産タイトルの『版号』取得が今後も円滑に進むのか。引き続き動向をウォッチしていきたい。
*編集部:
『糖糖小鎮』は海外産タイトルではないことが判明したため削除しました。(2019/4/2 19:52)
関連情報
『泰洛尔颂歌』公式:http://tlesg.gamecomb.com/
中国国家新聞出版広電総局HP:http://www.sapprft.gov.cn/sapprft/contents/7029/394575.shtml
2019年3月『版号』取得タイトル一覧:
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