世界的なスマホアプリやスマホゲームの調査分析を行う『Sensor Tower』が中国産スマホゲームの韓国市場での状況を発表した。
韓国の2019年1月~3月のApp StoreとGoogle Playの売上ランキングTop100の売上合計は902億円(8.2億ドル)で前年同期比で14.5%増、前期比で18.3%増となっている。
これら売上Top100のうち、中国産スマホゲームがどれだけあったのか以下に紹介したい。
売上Top100の中国スマホゲームのシェアは20%
売上ランキングTop100のうち、中国産スマホゲームは33タイトルがランクインしている。
これら33タイトルの売上合計は約183億円(1.66億ドル)で前年同期比で59%増と大幅な伸びをみせており、Top100におけるシェアは20.2%と、2018年Q3に韓国市場の売上Top100のシェア20%を突破して以来、3四半期連続でシェア20%超えを保持している。
*濃青の縦棒は韓国スマホゲームTop100売上規模
*淡青の縦棒は中国産スマホゲームの売上規模
*折れ線グラフは中国産スマホゲームの売上Top100内のシェア比
*単位は億米ドル
下図のタイトル数の推移を見てみると、2018年Q1からTop100のうち30タイトル程が中国産スマホゲームとなっており、数量は1年間横ばいとなっていることが分かる。
*韓国スマホゲーム市場における中国産スマホゲームのタイトル数推移
『ブロスタ』と『Blade & Soul Revolution』が市場を牽引
2019年1月~3月の韓国スマホゲーム市場は『ブロスタ』と『Blade & Soul Revolution』が市場売上拡大を牽引した。
『ブロスタ』は同期間での売上は33億円、『Blade & Soul Revolution』は前期比で270%増となる89億円を記録している。
中国産スマホゲームとして売上が一番多かったのは『JUNHAI Games(君海遊戯)』の武侠MMORPG『神命』で、同期間の売上が22億円と韓国スマホゲーム市場の売上ランキングTop6となっている。
(『JUNHAI Games』の『神命』)
次いで中国産スマホゲームとして売上が多かったのは、『MU:奇蹟の覚醒(MU Origin2)』と『王に俺はなる』で、それぞれ売上ランキングのTop8とTop9に位置している。
数量では1年間30タイトル前後、売上規模では2018年下半期から四半期ごとの売上規模が180億円前後と、売上Top100のシェア20%を維持している中国産スマホゲームを韓国市場での停滞とするか、国外市場のシェアを確保したとするかで見え方が大きく変わってくるだろう。
今後、中国産スマホゲームが韓国市場でシェアを拡大するにはより大きなヒット作が必要となる。MMORPG先進国である韓国市場に中国産スマホゲームがどのように立ち向かってゆくのか?今後も注目していきたい。
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引用:http://youxiputao.com/articles/17612
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