中国ゲーム市場のデータ分析を行う『CNG(伽馬数据)』のレポートによると、中国ゲーム市場は2018年は市場規模増加率約15%、2019年は13%と成長速度が鈍化している。
これに伴い新しいビジネスチャンスとしてクラウドゲーミング関連のニュースを目にする機会も増えてきた。テンセント、NetEase、Perfect Worldなどクラウドゲーム事業参入を発表している中国ゲーム大手の動向を紹介したい。
『CNG(伽馬数据)』の2019年中国ゲーム市場レポート記事:こちら
テンセントのクラウドゲーム関連動向は?
テンセント
テンセントの2019年度決算資料によると、クラウドサーバーなどのクラウドサービス事業の売上高は約2720億円(170億元)を超え、100万以上の有料顧客を有するなど、クラウドサービスの基盤を既に有している。
テンセントはクラウドゲーミングに関してはNVIDIAとGPU技術の提携を行った『START』プラットフォームを発表しており、コンソールの3Aタイトルを中心に、2019年末から中国各地でテストを開始している。
(『START』のHP。広東省、上海、北京など各地でテストが開始されている。)
また、2019年の3月にはインテルと共同でクラウドゲームプラットフォーム『腾讯即玩(Tencent Instant Play)』を発表、中国産スマホゲームを中心にするとしている。
この他にも、テンセントはクラウドゲームプラットフォーム『Game Matrix』を発表。同プラットフォームはHuaweiと提携し、HuaweiのARMサーバー技術とネットワーク技術を用いて、高品質で低コストのモバイルクラウドゲーミングソリューションの構築を目指すとしている。
(『Tencent Instant Play』HP。『王者栄耀』などのテストプレイができる)
NetEase、Perfect Worldなどの動向は?
NetEase
NetEaseは2019年6月にHuaweiと5Gクラウドゲーミングラボを設立すると発表。2019年末にはβ版としてクラウドゲームプラットフォーム『网易云游戏』を公開した。
現在テストプレイができるのはスマホ端末だけでPC版は準備中となっている。また、同プラットフォームでは『アークナイツ』『崩壊3rd』などNetEase以外のタイトルもテストプレイできるようになっている。
(『网易云游戏』)
Perfect World
同社は今年3月に中国国内の5GやVR技術のトップ企業と提携し『5G+VR+クラウドゲーミング』領域に事業展開すると発表した。
同社のクラウドゲーミングへのアプローチは、既存ゲームのクラウド対応と新規ゲーム開発過程におけるクラウドゲーム化対応の2つがあり、既存ゲームに関してはChina Mobileの『咪咕』、China Telecomの『天翼云』など通信キャリアのプラットフォームに展開している。
Alibaba Cloud
2019年9月にUbitusと提携しSEGAなどのゲームのクラウド化をサポートすると発表。
盛趣遊戯
今年3月に盛趣遊戯、テンセントクラウド、テンセントゲームズの3社で戦略提携を発表。クラウドゲーム領域での協業を行うとし、同社の人気PCオンラインゲームのクラウドゲーム化を進めている。このタイトルラインナップには同社が中国で運営を行う『FF14』も含まれている。
37 Interactive Entertainment
今年1月にHuaweiと戦略提携を発表。5GやARM Androidクラウドゲーミングなどの領域で協業を行うとした。
関連情報
テンセント『START』HP:こちら
テンセント『Tencent Instant Play』HP:こちら
テンセント『Game Matrix』関連記事:こちら
NetEase『网易云游戏』HP:こちら
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