今月も前回と同じく第三金曜日を基準日として日本市場における中国スマホゲームの定点観測を行いたい。
日本市場のゲームカテゴリセールスランキングでTop100入りしているのは、App Store25タイトル、Goole Play21タイトルで、新作『コード:ドラゴンブラッド』『蒼藍の誓い-ブルーオース』がランクインした。
日本市場の中国ゲーム売上ランキング
4月21日(金)の日本のApp StoreとGoogle PlayゲームカテゴリのセールスランキングでTop100入りしていた中国産スマホゲームは、App Store25タイトル、Goole Play21タイトルであった。
日本市場で売れている中国ゲームは『荒野行動』『放置少女』『マフィア・シティ』と言ったリリースから2年以上経過している長期ヒット作と『アークナイツ』『Rise of Kingdoms』と言った半年以内にリリースされた新規タイトルとが混在している状況だ。
そんな中、今回の基準日ではテンセントゲームズが配信を行う次世代MMORPG『コード:ドラゴンブラッド』と中国Babel Time(巴別時代)が開発した海戦RPG『蒼藍の誓い-ブルーオース』がランクインした。
中でも特筆すべきは『コード:ドラゴンブラッド』で、事前登録段階では、はじめしゃちょーがアンバサダーに就任し総額300万円の賞品が山分けされる盛り上げ施策を実施、リリース時には乃木坂46の白石麻衣を起用した全国TVCMを打つなど、全面的かつ集中的にプロモーションを行っていた。
この手法は中国でも馴染みの手法だが、日本市場でMMORPGのプロモーションとして先行している『黒い砂漠 モバイル』など韓国系のプロモーション手法をしっかりと踏襲してきたと言える。
(ドラブラの総額300万の賞品山分けのキャンペーン)
(TVCM開始前には起用タレントを当てるクイズキャンペーンも実施)
リリース1週間でApp Store、Goole Play共にセールスランキングTop10入りした同作が上位に定着するか今後が楽しみだ。
NetEaseが最多の4本
日本市場で複数本上記ランキングにランクインさせている中国ゲーム会社は以下の通り。
■NetEase:4本
・荒野行動
・Identity V 第五人格
・ライフアフター
・大三国志
■テンセント:3本
・コード:ドラゴンブラッド
・PUBG Mobile
・Call of Duty Mobile
■Yostar:3本
・アークナイツ
・アズールレーン
・雀魂
■Six Waves:2本
・獅子の如く
・天地の如く
中国ゲーム新作まとめ
前回の定点観測日3月20日(金)から今回までの間にリリースされた主だった中国ゲームは以下の通りだ。
■ステラアルカナ
運営元:YOOZOO
中国では『塞尔之光』としてスマッシュヒットした3DMMO
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■勇者クライシス
運営元:4399
韓国で好調な同社の日本進出第一弾
『アーチャー伝説』フォロワーなカジュアルゲーム
公式HP:http://bzdx.4399jp.com/index
■蒼藍の誓い-ブルーオース
運営元:Zephyrus
北京のBabel Time(巴別時代)が開発した海戦RPG
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■コード:ドラゴンブラッド
運営元:Sixjoy
アカウントは違うがテンセントゲームズが配信。開発は中国の祖龍。
公式HP:https://codedblood.jp/
■Moon & Star
運営元:Six Waves
女性向けリアル育成恋愛シミュレーション
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■ユートピア・ゲート
運営元:Eyougame
初心者にも優しい3DRPG
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■戦姫ストライク
運営元:Rekoo Japan
メカ少女スリングシューティングRPG
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■魂器学院
運営元:bilibili
2次元放置系RPG
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■魔剣伝説
運営元:4399
伊藤英明をイメージキャラクタに起用したお手軽MMORPG
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今後リリース予定の大作として『ラングリッサー モバイル』のZlongが配信を行う『パーフェクトワールドM』が控えている。
『コード:ドラゴンブラッド』のヒットを目の当たりにして、どの様な展開をしてくるのか注目したい。
関連情報
前回の日本市場定点観測記事:こちら
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中国ゲームについて話したくなったら: