今月も前回と同じく第三金曜日を基準日として日本市場における中国スマホゲームの定点観測を行いたい。
日本市場のゲームカテゴリセールスランキングでTop100入りしているのは、App Store27タイトル、Goole Play31タイトルで、Lilithの『AFKアリーナ』とYOOZOOの『レッド:プライドオブエデン』が新たにランクインした。
YOOZOOは『成り上がり』『ステラアルカナ』『三国志ブラスト』に続き『レッド:プライドオブエデン』もTop100入りさせるなど、日本市場で一番成功している中国ゲーム会社といえる。
そんな同社の『レッド:プライドオブエデン』の広告クリエイティブの傾向を広告効果計測ツール『AppGrowing』を使って調べてみた。
日本市場の中国ゲーム売上ランキング
7月17日(金)の日本のApp StoreとGoogle PlayゲームカテゴリのセールスランキングでTop100入りしていた中国開発によるスマホゲームは、App Store27タイトル、Goole Play31タイトルとApp Storeは先月から3タイトル増、Google Playは1タイトル増となった。
6月30日にリリースされたLilithの『AFKアリーナ』はApp Storeで13位、Google Playでは5位と早くも日本市場でトップクラスの売上の中国ゲームとなった。
『AFKアリーナ』に注目が集まるが、7月9日にリリースされたYOOZOOの『レッド:プライドオブエデン』もApp Storeで28位、Google Playでは11位とこちらもスタートダッシュに成功している。
YOOZOOは『レッド:プライドオブエデン』『ステラアルカナ』『成り上がり』『三国志ブラスト』と異なるジャンルとモチーフのタイトルを同時にTop100入りさせており、今日本市場で一番成功している中国ゲーム会社と言えるだろう。
『レッド:プライドオブエデン』広告素材の3パターンとは?
今月の定点観測の一番の注目はLilith Gamesの『AFKアリーナ』だが、同作のマーケ施策は別記事にて紹介しているので(こちら)、今回はYOOZOO『レッド:プライドオブエデン』のマーケ素材に関して簡単に紹介したい。
同作の広告素材を広告効果計測ツール『App Growing』で調べて見たところ、静止画のインフィード広告が全体の約78%、動画広告が全体の11%を占めていた。
同作は、Lilith『AFKアリーナ』の川口春奈氏、YOOZOO『三国志ブラスト』のザキヤマ氏、4399『魔剣伝説』の伊藤英明氏の様に、広告クリエイティブに有名人は起用されていない。
代わりにケモガール、美少女キャラを全面的に推し出しており、App Growingで計測できているものだけで300件のクリエイティブを用意している。
■『レッド:プライドオブエデン』広告素材の3パターン
①ケモガール推し
②美少女推し
③声優推し
上のクリエイティブから分かるように『レッド:プライドオブエデン』は2次元層をターゲットにしており、その観点からすると最近の中国ゲームのプロモーションに良くある有名人を起用する手法を採らなかった点は正しい選択だったと言えるだろう。
既に『三国志ブラスト』『成り上がり』『ステラアルカナ』とヒット作を有しているYOOZOOだけに、パッケージ化されたプロモーションプランで力押しするのかと思いきや、しっかりとユーザー属性に合わせてプロモーションプランを変えてくる辺りに、同社の成功の秘訣がありそうだ。
当記事まとめ
■まとめ
・中国ゲーム、Top100に31本
・AFKアリーナ、レッド:プライドオブエデンが好調
・レッド:プライドオブエデンの広告はケモガール、美少女推し
関連情報
『レッド:プライドオブエデン』公式HP:http://puraeden.jp/
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