一般的に中国のAndroidプラットフォームの手数料は50%と言われている。手数料無料のTapTapでの配信や公式HPから直接APKをダウンロードさせるなど回避策を講じてはいるものの、中国のゲーム事業者にとって高額な手数料は大きな悩みの種となっている。
昨年、テンセントが大手Androidプラットフォームに手数料を30%に引き下げるよう要求したと報じたが(こちら)、この度Lilithの『万国覚醒』とmiHoYoの『原神』がHUAWEI、XIAOMI等に手数料の引き下げを要求したと見られている。
今回、LilithとmiHoYoが強気の交渉を貫いた背景には、以下の点があると考えられる。
【万国覚醒、原神の手数料引き下げ交渉の背景】
・Lilithが『AFKアリーナ』の中国大ヒットを受け中国市場での自信を強めた
・『万国覚醒』は海外市場で大きな成功を収めていることから成功確率が高い
・miHoYoの『原神』は全世界事前登録者数1700万を突破
・『原神』ユーザーはリテラシーが高く大手Androidストア以外のDL方法を知っている
(『原神』の告知。HUAWEIとXIAOMIストアでのDLは非対応。)
結果としては2タイトル共に、HUAWEI、XIAOMIでのDLは非対応となっており、vivo、OPPOでもストアの検索でヒットしない状態にある。
海外市場では『フォートナイト』のEpicとAppleがプラットフォーム手数料を巡って激しい争いを繰り広げているが、より高額な中国Androidプラットフォーム手数料を巡ってLilith、miHoYoに続き他のゲーム会社も手数料引き下げ要求を表面化させていくのか、今後の動向に注目したい。
当記事まとめ
■まとめ
・Lilith、miHoYoがAndroidプラットフォーム手数料50%の引き下げを要求
・HUAWEI、XIAOMIは要求に応じず
・今後、各社も引き下げ要求を表面化させる可能性も?
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