第三金曜日を基準日として日本市場における中国スマホゲームの定点観測を行いたい。
日本市場のゲームカテゴリセールスランキングでTop100入りしているのは、App Store29タイトル、Goole Play34タイトルで、miHoYoの『原神』、bilibiliの『ファイナルギア』といった2次元向けのタイトルが新たにランクインしている。
日本市場の中国ゲーム売上ランキング(2020.10.16)
10月16日(金)の日本のApp StoreとGoogle PlayゲームカテゴリのセールスランキングでTop100入りしていた中国開発によるスマホゲームは、App Store29タイトル、Goole Play34タイトルと先月から微増となった。
10月に新しくランクインしたのはmiHoYoの『原神』、bilibiliの『ファイナルギア』の2次元層向けタイトルとなっている。
日本市場に展開される中国産タイトルは、『マフィア・シティ』『ライキン』に代表されるSLG、『アークナイツ』『アズールレーン』の様な2次元向け、『アッシュテイル』『魔剣伝説』と言ったMMOが多く、これらは長期運用に適していることから日本市場でも長期間Top100を維持している。
『原神』の広告素材は?
これまでに調査してきた中国ゲームは『有名人起用』『ゲーム推し(報酬推し)』『ネタ系』の3パターンの広告を、リリース直後に集中的に投下するケースが多かった。
ただし『原神』はこれら中国ゲームのセオリーを踏襲せず、ゲームの世界観やキャラクタを伝える素材のみとなっている。
『ガーデンスケイプ』の栓抜き動画広告に代表されるように、実際のゲームとは関係の無い広告に対する風当たりが強くなってきている。
ゲーム性の新奇性と共に、中国的なマーケティング手法で日本市場でのシェアを大きく伸ばしている中国ゲームだが、『原神』をきっかけに広告手法に変化が起こるのか、今後の動向を見守りたい。
当記事まとめ
■まとめ
・セルランTop100に30本前後の中国ゲーム
・SLG、2次元、MMOなどが長期運用に成功
・『原神』広告は王道スタイル
関連情報
前回の日本市場定点観測記事:こちら
App Growing海外版:こちら
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