スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は韓国のスマホゲーム市場の売上規模や売上・DLランキングをまとめた統計を発表した。
同社の発表によると、2020年Q3の韓国のスマホゲーム市場のApp StoreとGoogle Playの売上規模は約1441億円と前年比35%の増加、中国ゲームはTop100に38タイトルがランクインした。
韓国スマホゲーム市場 2020年Q3の売上は約1441億円
まずは韓国のスマホゲーム市場規模を見てみよう。2020年Q3のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約1441億円(13.1億ドル)で、前年同期比で35%増、前期比で10%近くの増加と予測されている。
App StoreとGoogle Playの売上比率はApp Storeが21.4%、Google Playが78.6%となっている。
出所:Sensor Tower
2020年Q3の韓国市場のApp StoreとGoogle Playのスマホゲームのダウンロード数は1.63億回で、前年同期比で約5%の増加となった。
App StoreのDL比率は売上比と同じく増加傾向で、19%近くがApp StoreからのDLとなっている。
出所:Sensor Tower
韓国市場 売上1位は『リネージュM』
以下は2020年Q3韓国スマホゲーム市場の売上ランキングTop20だ。
出所:Sensor Tower
2020年Q3の韓国市場売上Top1は3周年を迎えたNCSOFTの『リネージュM』で売上は前期比61%増の約209億円となったが、Top2の『リネージュ2M』の売上は44%減の約96億円となった。
Q3にリリースされた新作ではNexonの『The Kingdom of the Winds: Yeon』とGravityの『Ragnarok ORIGIN』がTop3とTop6と好調だ。
中国ゲームはYOOZOOの『三国志ブラスト』がTop20入りし、中国ゲームは5タイトルがTop20内にランクインした。
2020年Q3のダウンロード数ランキングTop20は以下の通り。
出所:Sensor Tower
ダウンロード数は7月に他国に先駆けて『Among Us』がヒットし、Q3のダウンロード数は710万回を突破、DLランキングTop1を獲得した。
これは四半期DL数の最高記録で、2018年Q2に『PUBG Mobile』が記録した560万回を上回る数字となった。
韓国で一番売れている中国ゲームは『魔剣伝説』
次に韓国市場における中国ゲームの売上ランキングTop20を見てみよう。
出所:Sensor Tower
2020年Q3の韓国市場スマホゲーム売上ランキングTop100は、中国ゲームが38タイトルランクインした。その売上高は約242億円(2.2億ドル)で韓国スマホゲームTop100売上の約21%を占めた。
2020年Q3の韓国市場で一番売上を上げた中国ゲームは4399の『魔剣伝説』で、2019年9月に韓国でリリースされて以来、Google PlayセールスランキングでTop10圏を維持、2020年Q3までの売上総額は約132億円(1.2億ドル)と予測されている。
Lilith Gamesの『ライキン』は韓国市場の売上総額が約231億円(2.1億ドル)と予測されており、この2作が韓国市場での中国ゲームの売上を牽引している。
韓国市場の中国ゲームダウンロードランキングでは中国企業の積極的な韓国市場進出もあり、6作が新規タイトルとなっている。
Top1を記録したのはWeipaiの『マージスネーク』で170万回ダウンロードを記録した。
出所:Sensor Tower
当記事まとめ
■まとめ
・2020年Q3韓国スマホゲーム市場規模は約1441億円
→前年比35%、前期比10%の増加
・韓国ゲーム一番人気はリネージュM
・中国ゲーム一番人気は魔剣伝説
関連情報
Sensor Tower記事:こちら
2020年Q2韓国市場規模:こちら
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