中国の買い切り型ゲームの市場分析などを行う『国游销量榜』が2025年上半期の中国産買い切り型ゲームの販売本数Top15を発表した。(原文)
2024年中国国産買い切り型ゲーム市場規模は?
先ずは、2024年の中国産買い切り型ゲームの市場規模に関して、『国游销量榜』の統計を元に振り返りたい。
同統計では、2024年の中国産ゲームの年間販売額は約2044億円に達し、前年比398.5%増の大幅な成長を記録した。特に注目すべきは、上位20タイトルの新作ゲームによる売上で、その総額は約1866億円に上り、前年比で約1160%増加という驚異的な伸びを示した。これは中国で社会現象ともなった『黒神話:悟空』の2800万本のセールス、売上約1800億円によるところが大きい(24年12月末段階での予測値)。
一方で、旧作による継続販売は約123億円と、前年比で46%の減少となった。これは主に『Naraka:Bladepoint』が基本無料化された影響で、売上統計から除外されたことによる。その他の新作タイトルの合計売上は約55.6億円で、前年比63.5%増となった。
なお、2024年にはSteam上で1,600本以上の中国産ゲームが新たにリリースされ、前年から約45%増加。中国国内のSteamユーザーによる年間消費額は推計で約4000億円に達しているとされている。

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2025年上半期の中国産買い切り型ゲーム市場の動向は?
『国游销量榜』が発表した、2025年上半期の中国産買い切り型ゲームの統計データは以下の通り。
・上半期にSteamで配信された中国産ゲームは 1,020 タイトル(前年同期比 27.8%増、2024年同期:798本)。
うち 無料ゲームは153本(約15%)。レビュー数が10件以上の評価対象タイトルは 517本(50.68%)。
リストア・リージョンロックされた中国産ゲームは21本。
・買い切り型タイトルは 867本。そのうち推定売上1万本越えは 約77タイトル(前年比13.23%増)。
・売上TOP15の総収益は 約56億円(前年同期比 50.8%減)。
販売本数20万本超のタイトルは 7本(前年同期比40%増)。
・上半期には 販売本数100万本超の新作が2本(『苏丹的游戏』『情感反诈模拟器』)登場し、どちらも市場の予想を超える人気作となり、中国で話題となった。

・インタラクティブ実写アドベンチャーゲームが好調で、TOP15中 4タイトルがランクイン:
『情感反诈模拟器』
『美女,请别影响我成仙』
『你好我们还有场恋爱没谈』
『咸鱼殿下』

ロマンス詐欺を暴くインタラクティブアドベンチャーと称している
・『无限机兵』は、ソウルライク路線の高いゲーム性で、競争の激しいジャンルから抜きんでた存在感を示した。
25年は中国のデベロッパー『NEKCOM Entertainment』が開発を行う『昭和米国物語』のリリースも予定されており、買い切り型ゲーム市場の動向にも注目したい。
関連情報
『国游销量榜』2025年上半期中国産買い切り型ゲーム売上Top15原文:こちら
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