中国で『ガーデンスケイプ』や『聖闘士星矢』スマホ版の運営を行う傍ら、世界的なゲームイベント『Casual Connect』を中国で行うなど、中国ゲーム市場において独自のポジションを形成している、iDreamSky(創夢天地)の香港証券取引所への上場申請が承認された。
同社は2014年8月にNASDAQ上場を果たした後、2015年6月にプライベート化を発表、2016年9月に上場廃止している。その後、2018年5月に香港証券取引所への上場申請を行っていた。
2018年上半期の売上規模は?
iDreamSkyの2018年上半期の売上高は172億円で前年同期比43.5%増。オンラインゲーム事業の売上高は152億円で全体売上のおよそ88%を占めている。
調整後の営業利益は24億円で前年同期と比べると約52%の増加となっている。
この売上規模は日本で『KOF’98』のヒットが印象的な『OurPalm』と同じ規模で、パブリッシャー売上げランキングで言うと、22位に位置する。



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ガーデンスケイプや聖闘士星矢の中国売上は?
今回の上場申請に合わせて公開された報告書内に『ガーデンスケイプ』や『聖闘士星矢』スマホ版の売上情報が記載されていたので、紹介したい。
2018年はガーデンスケイプの売上貢献が最も大きく、同社の主力タイトルとなっている。『聖闘士星矢』は17年の年間売上高30億円と比べると落ち込んできてはいるものの、引き続き月商1億円規模を保っている。
大株主テンセントとのシナジーは?
テンセントは自社の100%小会社である『Tecent Mobility Limited』から20.65%の株式を取得しており、20%超の株式を保有している。
この度の報告書ではiDreamSkyはテンセントの子会社である『閲文集団』と合弁会社を設立し、『閲文集団』のIPをもとにゲームや漫画などのコンテンツ開発を行うとしている。
『ガーデンスケイプ』や『テンプルラン』など海外ゲームのパブリッシャーとしての色合いの強い同社が今後テンセントとの協業をより深めていくのか?今後の動向を見守りたい。
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