ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、カリフォルニア北部地区の連邦地方裁判所にて、著作権および商標権の侵害を理由にテンセントを提訴したと、ロイター通信やPolygonなど複数の海外メディアが報じている。(原文)
問題とされているのは、テンセント傘下のPolaris Questスタジオが開発中の新作『荒野起源(Light of Motiram)』だ。SIE側は、同作が自社の代表作『Horizon』シリーズと『極めて酷似しており、創作的要素を模倣している』と主張。これに対し、テンセント側は現時点で公式な反応を示していない。
以下に、中国 Weibo上の『Ai智搜』でまとめられたユーザーの反応を紹介したい。
Weibo上で議論は分裂
このニュースは中国SNS『Weibo』でも瞬く間に拡散され、#索尼起诉腾讯新游抄袭(ソニー、テンセント新作を盗作で提訴)が一時トレンド入り。報道から10時間で1,000万以上の閲覧数を記録し、ユーザーの意見は分かれている。

■SIE支持派の声
・オリジナリティを守ろう。クローンは退場すべきだ
・盗作には毅然と制裁を
知的財産保護への関心が高まる中、SIEの姿勢を支持するコメントが多く見られた。
■SIEに疑問を呈する声
・以前は共同開発の話もあった。起訴は商業的圧力では?
・無料なら試してみるだけ…そんなに怒ること?
■中立・様子見の声
・東半球最強法務部 vs. 中国国内勝率90%法務部、どっちが勝つか見もの
・無料の宣伝効果になってるのでは?
Polygonの報道によれば、テンセントは過去に『Horizon』シリーズのモバイルスピンオフを共同開発する提案をSIEに対して行ったとされ、提案内容には『東洋風の世界観』や『ペット育成』『クラフト要素』などが含まれていたが、最終的にSIEはこれを拒否。その後の新作が酷似しているとして、今回の訴訟に至ったと伝えている。(原文)
ただし、この情報の真偽や訴訟との直接的関係は現時点で確認されていない。
今後の見通しと業界への影響
SIEは、損害賠償とあわせて、テンセントによる『荒野起源(Light of Motiram)』の全世界での配信停止を求めている。
また、マーケティング素材の差し押さえと廃棄も要求しており、事態は長期化する可能性が高い。
この係争は、単なる商業的な争いにとどまらず、創作的表現とゲームの共通メカニクスの境界線に踏み込む法的判断を含む点でも注目される。Weibo上の熱量を見る限りでも、業界関係者・ファンを巻き込んだ注視すべき訴訟であることは間違いない。
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