中国ゲーム市場のトップシェアを誇るテンセント(Tencent)は、Wechatの公式アカウントにて13歳以下のユーザーに対する自主規制となる『キッズロック(儿童鎖)』の試験運用を開始したと発表した。
今回の自主規制が適用されるタイトルは『王者栄耀』『PUBG:Mobile(絶地求生:刺激戦場)』の2タイトルとなっている。
春節期間中には『王者栄耀』はDAU9000万超、『PUBG:Mobile』は日平均使用時間が約1時間40分と人気を博している。
テンセントの自主規制の内容とは?
テンセントは今回の自主規制試験運用の概要は以下の通りだとしている。
【テンセント『キッズロック』試験運用概要】
対象者:13歳以下の新規ログインユーザー
対象タイトル:王者栄耀、PUBG:Mobile
■手順
1. 対象者が対象タイトルに新規ログインを行うとシステムがランダムで『キッズロック』認証を求める
2. テンセントはランダムで選ばれた対象者の保護者に認証資料の提出を求め、提出が完了して初めて『キッズロック』が解除される。
対象者は保護者が状況を把握し承諾した上でゲームを行うことになる。
また、テンセントは自社の未成年者ゲーム行為管理システムである『成長保護プラットフォーム(成長保護平台)』へのアカウント紐付けを推奨している。
3. 今回提供される資料は個人情報保護の観点から『キッズロック』の認証にのみ使用され、他の用途には用いない。
今回の試験運用は12都市で数回に分けて行うとされており、既に北京、成都、長春の3都市では試験運用が開始されているという。
『キッズロック』が適用され、同機能が解除された後は、テンセントの『健康システム(健康系統)』の熱中防止施策が適用される。
具体的には、12歳以下のユーザーは1日1時間、21時から翌8時まではプレイが禁止されるといった制限が加わることになる。
2018年に中国政府がゲーム配信許認可『版号』の規制を行った約9ヶ月の間、その動きに合わせるようにテンセントは自社タイトルの青少年への熱中防止施策を矢継ぎ早に発表してきた。
2019年は『版号』の規制は解除されているものの、同社の青少年への熱中防止対策は継続して行われることになるようだ。
今後はネットイース(NetEase)などの大手ゲーム会社も追従して同等の対策を講じるのか動向を追っていきたい。
関連情報
テンセント公式アカウント告知:https://mp.weixin.qq.com/s/IREM7aevQWXXNiMGB7JCxQ
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