中国国内A株上場企業でありSNKの親会社でもある『三七互娯(37 Interactive Entertainment)』が2019年上半期の決算発表を行ったので紹介したい。
同社は中国ゲーム市場の2強『テンセント』と『NetEase』に次ぐ三番手群として、先日決算発表を行った『盛趣(元盛大)』『FunPlus』を有する『世紀華通』と同規模の売上を誇っている。
日本市場向けには『日替わり内室』や『レジェンドオブリング』などのスマホゲームを配信している。
2019年上半期『三七互娯』の業績は?
『三七互娯』の2019年上半期の業績は以下の通りだ。
『三七互娯』の2019年上半期売上高は約971億円(60.71億元)で前年同期比で98%の増加、株主に帰属する純利益は約165億円(10.33億元)、前年同期比で29%増と増収増益となっている。
また、ゲーム事業の売上内訳を見てみるとスマホゲームが9割を占め、ブラウザゲームの売上は減少傾向にある事がわかる。
(『斗罗大陸H5』)
同社の主力タイトルはジャッキー・チェンを全面的に起用したことでも話題になった放置系MMORPG『一刀伝世』と人気ネット小説『斗罗大陸』のHTML5ゲーム『斗罗大陸H5』で両タイトル共に月売上が16億円を突破したとしている。
また同社はゲームジャンルの『全方位展開』戦略を採っており、今後はARPG、MMO、カード系、SLG、経営シュミレーションなど各種様々なジャンルのゲームを展開していくとしている。
『三七互娯』が抱えるタイトルは中国国内向けのものが多く、売上比率も中国国内が90%を超えている。
今後同社が資金力を活かして日本を含む海外市場への展開を加速してくるのか、今後の動向に要注目だ。
*業績情報図に誤記があったため修正(2019.9.4)
関連情報
『三七互娯楽』決算報告資料:http://static.cninfo.com.cn/finalpage/2019-08-28/1206649300.PDF
『斗罗大陸H5』HP:http://37.com.cn/dldl/
『一刀伝世』HP:http://37.com.cn/ydcs/
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