スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は中東スマホゲーム市場や同市場における中国スマホゲームの売上などの実績を公開した。
同社の統計によると、2018年9月1日~2019年8月31日の1年間の中東市場のApp StoreとGoogle Playの売上総額は約920億円(8.36億ドル)で、その内77.4%の約712億円(6.47億ドル)をトルコ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア市場が占めているという。
*中東市場=サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、トルコ、カタール、オマーン、エジプト、イスラエルの8カ国
中東市場App StoreとGoogle Playの売上総額は約920億円
『Sensor Tower』のデータを見ると、過去一年のトルコ、アラブ首長国連邦、サウジアラビア市場は成長段階にあると言える。
これら中東主要3ヶ国の月次市場売上規模は2018年9月の約48億円から2019年8月には約68億円と40%以上の増加を果たしている。
主要3ヶ国の中でもトルコが一番多く年間の市場売上規模で約341億円で中東スマホゲーム市場の約37%、次いでサウジアラビアの約223億円の約24%、アラブ首長国連邦の約147億円の16%となっている。
2018年9月~2019年8月の市場売上規模。単位はドル。
ピンク:トルコ / 黒:アラブ首長国連邦 / 緑:サウジアラビア
中国スマホゲームは中東主要3ヶ国の売上Top20に11タイトル
中東主要3ヶ国で直近一年の売上が一番多かったゲームジャンルはSLGで、売上規模は約319億円、現地のスマホゲーム市場売上の約45%を占めている。
次いで人気があるのはバトロワ系を中心としたアクション性の高いスマホゲームだ。その売上規模は約234億円、市場売上のシェアは約33%となっている。
2018年9月~2019年8月の中東主要3ヶ国のスマホゲーム市場AppStore&GooglePlay売上Top20
中東主要3ヶ国のスマホゲーム市場の直近一年の売上Top20の内、SLGが13作、バトロワ系が3作、カードバトル系が2作、MOBAとカジュアルゲームが各2作となっている。
中でも売上Top1のテンセントの『PUBG Mobile』は110億円近い売上を上げており、同作の全世界売上の18%を中東市場から得ている。
また、中国スマホゲームは中東主要3ヶ国の売上Top20に11タイトル送り込んでおり、Top20の総売上の69%を占めている。
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Sensor Tower:引用記事
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