エクストリームが中国大手パブリッシャー『紫龍』にライセンスし中国で展開している『ラングリッサー(梦幻模拟战)』が、10月11日のアップデートをきっかけに中国App Storeセールスランキングで再び2位を獲得した。
『紫龍』の前作『風之大陸』も引き続きヒットをしており、リリース後の動きが『ラングリッサー』とよく似ている。
そこで、先行する『風之大陸』と『ラングリッサー』を比較することで、『ラングリッサー』の傾向を探ってみたい。
風之大陸とラングリッサーのアップデートの頻度は?
まずは『風之大陸』と『ラングリッサー』の初回リリースから各アップデートのタイミングをまとめた。
各タイミングでのダウンロードランキングと売上ランキングを一覧にしているので、見てもらいたい。
この両タイトルを比較すると、ゲームのジャンルの違いがあるものの、アップデートタイミングは比較的親しいことが分かる。
両タイトルの戦略的な違いは?
ただし、両タイトルの売り方においてこの数字から違いがあると推測できる。
『風之大陸』はアップデートのタイミングに合わせてダウンロードランキングが上昇していることから、新規ユーザー獲得の為にプロモーションを行っていることが伺える。
一方『ラングリッサー』は4回目のアップデートに合わせて、ダウンロード数を伸ばしてはいるものの、全体的なダウンロード数の基調としては右肩下りになっていると言える。
出所:App Growing
見えてきた『ラングリッサー』の本質とは?
読者諸氏もお気付きの通り、この新規ユーザー獲得の傾向の違いから、両タイトルには以下の本質的な違いがあることが分かる。
【風之大陸】
・新規ユーザーを取り続けることでランキングを維持
・『ラングリッサー』に比べてユーザーの定着率が低く、短期的な課金が多いと予測
【ラングリッサー】
・コアユーザーを囲い込むことでランキングを維持
・『風之大陸』に比べてユーザーの定着率は高く、課金単価も高いと予測
『ラングリッサー』がコアユーザー寄りで新規ユーザーの獲得が難しいため、今の戦略を取っているのかどうかは外部からは判断が難しいところがあるが、DLランキングの推移を見る限り、現状課金単価を高めることで売上を伸ばすタイプのタイトルになっていると言える。
『ラングリッサー』が今後更に飛躍し、日本IPゲームとして『Fate/GO』以来となる中国App Storeセールスランキング1位になるためには、現在囲い込んでいるコアユーザー以外に新たな新規ユーザー層をどこまで開拓できるかが鍵を握っていると言える。
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