今月も前回と同じく第三金曜日を基準日として日本市場における中国スマホゲームの定点観測を行いたい。
日本市場のゲームカテゴリセールスランキングでTop100入りしているのは、App Store24タイトル、Goole Play30タイトルで、『Fallout Shelter Online』が新たにランクイン、『コード:ドラゴンブラッド』『魔剣伝説』が好調を持続している。
また、YOOZOOは『成り上がり』『ステラアルカナ』『三国志ブラスト』の3作をTop100入りさせるなど、日本市場での成功のポイントを掴んだ様に思える。
そんな同社の『三国志ブラスト』を広告効果計測ツール『AppGrowing』を使って広告素材の傾向を調べてみた。
日本市場の中国ゲーム売上ランキング
6月16日(金)の日本のApp StoreとGoogle PlayゲームカテゴリのセールスランキングでTop100入りしていた中国産スマホゲームは、App Store24タイトル、Goole Play30タイトルとApp Storeは先月から2タイトル減、Google Playは1タイトル減となった。
4月にリリースされたテンセントの『コード:ドラゴンブラッド』と4399の『魔剣伝説』は共に好調を持続、両ストアでセールスランキングTop25圏を記録している。
6月1日にリリースされた経営・育成シミュレーション『Fallout Shelter Online』はApp Storeで84位、Google Playで30位と上々の滑り出しとなった。
また、今月のランキングで注目したいのは『YOOZOO(游族)』の躍進だ。同社は『成り上がり』のヒットを皮切りに『ステラアルカナ』『三国志ブラスト』と3タイトルをTop100入りさせている。
(YOOZOO『三国志ブラスト』)
三国志ブラスト広告素材の3パターンとは?
YOOZOO『三国志ブラスト』は4月末のリリース以降App Storeで売上ランキング最高32位、Google Playで最高20位を記録するなど安定してTop50以上をキープしている。
同作の広告素材を広告効果計測ツール『App Growing』で調べて見たところ、バナー広告など静止画素材を使った広告が全体の約32%、リワード型動画などの広告が全体の66%を占めていた。
また、『三国志ブラスト』の広告出稿は以下の3パターンを軸に素材を作成していることが分かった。
■『三国志ブラスト』広告素材の3パターン
①有名人の認知度・人気を活用
アンタッチャブルのザキヤマを起用したTVCMをリリースに合わせて実施。TVCM放送開始前にはCM起用タレントを当てるツイッターキャンペーンも行った。同氏を用いた広告は静止画、動画共にフル活用されている。
②正攻法
全世界ヒットを押し出したタイプ。
全世界ヒット、ガチャ無料、ログボなど人気度や特典を押し出した正攻法の素材。
③ハイパーカジュアル風、本格アクション風
『ガーデンスケイプ』など他のゲームでもよく見かける、ハイパーカジュアルゲーム風を装った動画広告。
高画質CG動画でキャラクターの魅力に訴えるもの、3D本格アクションバトル風に仕上げているものがある。実際のゲーム効果ではなくイメージを想起させている。
YOOZOOは『ステラアルカナ』でもヒカキンとはじめしゃちょーをコラボさせるなど有名人を起用したプロモーションを実施しており、リリースに合わせて有名人を起用したマーケティングを行い、正攻法、変化球交えた広告を出稿する手法は同社の型となっている。
当記事まとめ
■まとめ
・中国ゲームTop100に30本
・YOOZOOが日本で好調
・三国志ブラスト広告の肝はザキヤマ、正攻法、変化球
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『三国志ブラスト』公式HP:こちら
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