毎月第三金曜日を基準日として日本市場における中国スマホゲームの定点観測を行いたい。
日本市場のゲームカテゴリセールスランキングでTop100入りしているのは、App Store26タイトル、Goole Play35タイトルで、マッチスリーxファッションをモチーフにした『Project Makeover』が新たにランクインしている。
日本市場の中国ゲーム売上ランキング(2021.1.15)
1月15日(金)の日本のApp StoreとGoogle PlayゲームカテゴリのセールスランキングでTop100入りしていた中国開発によるスマホゲームは、App Store26タイトル、Goole Play35タイトルと前月比でApp Storeは2作減、Google Playは横ばいとなった。
今月の定点観測では新作は『Project Makeover』の1作のみとなった。Yostarの『雀魂』はTVアニメ「咲-Saki- 全国編」とのコラボイベント実施により一時App StoreセールスランキングでTop2となるなど大きく売上を伸ばした。
また、『原神』は上位に定着しつつあるものの、同時期リリースとなった『イリュージョンコネクト』『パニシング:グレイレイヴン』は順位を落としており、今後Top100圏内に留まれるか注目したいところだ。
『Project Makeover』の広告素材は?
12月に中国以外の市場で約29億円の売上を記録した『Project Makeover』だが、日本の売上比率は5%と同作の主要市場は米国(65%)となっている。ただし、1月17日には日本App StoreでもDLランキングTop1を獲得するなど、本格的なマーケティングを開始した模様だ。
同作の広告の多くは動画広告となっており、パズルゲームによく見られる実際のゲームとは異なるクリエイティブの素材が多く見られた。
動画広告①
動画広告②
広告効果計測ツール『App Growing』で確認したところ『Project Makeover』の動画広告は各国同じ素材を用いており、テキストを各国言語にローカライズして展開している。
クリエイティブ内容に関しては、実際のゲームとは異なり、汚女をキレイにコーデするも匂いでバレる。ヒゲ女のヒゲを剃るもコーデで失敗し彼に拒絶される。など他のパズルゲームによく見られる動画広告のトーンを踏襲している。
マッチスリー+α系は『ガーデンスケイプ』のPlayrixが大きなシェアを有しているが、『マッチングトン・マンション』『Project Makeover』の『Magic Tavern』が日本でもシェアを伸ばすか注目したい。
当記事まとめ
■まとめ
・『雀魂』が中国ゲームランキングTopに
・『原神』は上位で定着
・『Project Makeover』は本格的なマーケティング開始
関連情報
前回の日本市場定点観測記事:こちら
App Growing海外版:こちら
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