スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は米国のスマホゲーム市場の売上規模や売上ランキング、ダウンロード数などをまとめた統計を発表した。
同社の発表によると、2020年Q3の米国のスマホゲーム市場の売上規模は約6413億円(58.3億ドル)、前年同期比で40%近く増加したとしている。
米国スマホゲーム市場 2020年Q3の売上は約6413億円
米国の2020年Q3のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約6413億円(58.3億ドル)で前年同期比39.8%増と予測されている。
米国のスマホゲーム市場は2四半期連続で前年比約40%の増加となっており、日本の32%、韓国の35%の増加率を上回っている。
また、App StoreとGoogle Playの売上比率はApp Storeが全体の56.5%、Goole Playが43.5%となっている。
出所:Sensor Tower
Q3の米国市場のダウンロード数も前年同期の12.5億回から13.3億回と約6%の増加となった。ただし、Q2の14.4億回からは7.6%の減少となっている。
App StoreとGoogle PlayのDL比率はApp Storeが52.6%、Google Playが47.4%となっている。
出所:Sensor Tower
売上Top1はRobloxの約218億円
以下は2020年Q3の米国スマホゲーム市場の売上Top20だ。
出所:Sensor Tower
Q3の米国市場スマホゲームの売上Top1はQ2と同じく『Roblox』で売上高は約218億円(1.98億ドル)、前年同期比で109%の増加と予測されている。同作はリリースから2020年9月末までに約2145億円(19.5億円)の売上を上げており、ボリュームゾーンとなっている若年層の購買力の向上に伴い、更なる成長が予測されている。
出所:Sensor Tower
ダウンロードランキングTop20では『Among Us』が2400万回を超えるDLを記録しTop1となった。これはTop2の『Tie Dye』の3倍近い数字で同作の爆発的な人気のほどが伺える。
拡大を続けている米国スマホゲーム市場では2019年Q4に『PUBG Mobile』が3100万回DLを記録したこともあり、今後も四半期DL数2000万回超えのタイトルがでてくると予測されている。
また、米国市場のDLランキングTop20のうち、15作がハイパーカジュアルゲームと依然ハイパーカジュアルゲームが強い状態が続いている。
中国ゲームは米国市場売上Top100に20作
米国市場における中国スマホゲームの売上Top20は以下の通り。
出所:Sensor Tower
Q3の米国市場セールスランキングTop100に中国ゲームは20作がランクインしており、その売上総額は約708億円(6.44億ドル)、前年同期比57%増となった。
Q3の米国市場における中国ゲーム売上Top1はテンセントの『PUBG Mobile』、Top2はFunPlusの『State of Survival』、Top3はテンセントの『Call of Duty Mobile』となった。
出所:Sensor Tower
ダウンロードランキングTop1は500万回DLを記録した、ランニング音楽ゲーム『ビートブレイド』、次いで『Call of Duty Mobile』『Pocket Sniper!』となっている。
注目したいのは中国でお小遣い稼ぎ系とも言われる『Plinko Master』『Lucky Pusher』『Hyper Plinko』がランクインしている点だ。
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当記事まとめ
■まとめ
・2020年Q3の米国スマホゲーム市場売上規模は約6413億円
・売上Top1は『Roblox』で約218億円
・米国スマホゲーム市場は成長継続中
関連情報
Sensor Tower記事:こちら
韓国市場Q3まとめ:こちら
日本市場Q3まとめ:こちら
米国市場Q2まとめ:こちら
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